85歳になった生徒さん

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レッスンを始めてそろそろ10年でしょうか。
ピアノのレッスンは、それ以前も続けていらしたようで、
バイエル修了程度のレベルでした。


お孫さんの結婚式に弾きたいからと、
結婚行進曲を練習したり、
お孫さんが弾いていた同じ曲を弾きたいと言われたり、
努力家の生徒さんです。


絵も描かれる方で、講座のために大阪まで一人で行かれます。

活動的な生徒さんです。


ところが…。

年齢を重ねると言うことはこういうことなのかと、
最近強く思うようなことが続きました。


『先生に何を注意されたか、すっかり忘れてしまいました』

『友人が亡くなったので、他県へ来ていまして、
 もう少しこちらにいる予定ですが、レッスンは明日でしたでしょうか?』

こんな電話が入るようになったのです。


レッスンしていても、音ミスが多くなりました。
リズムも間違って弾くことが多くなりました。

やはり以前より反応が鈍いようです。


いずれ人は老いて行くのです。

いつかは自分も通る道です。

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決して非難することなく、
ピアノを弾きたいという気持ちを尊重しようと思います。