ザ・マジックアワー(2008)

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ラヂオの時間」「THE 有頂天ホテル」の三谷幸喜監督が贈る痛快エンタテインメント・コメディ。とある港町を舞台に、映画撮影と思い込み本物のギャング相手に幻の殺し屋を嬉々として演じる無名の三流役者と、彼を騙し通して人生最大のピンチを切り抜けようとするしがないホテル支配人の男が繰り広げる大騒動を実力派キャスト陣の豪華アンサンブルで描き出す。出演は佐藤浩市妻夫木聡西田敏行。
 港町・守加護(すかご)。街を牛耳るギャングのボス・天塩の愛人・マリに手を出してしまった手下のホテル支配人・備後。はたして天塩に捕まり絶体絶命となる。助かる唯一の条件として天塩が示したのは、5日以内に幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくること。条件を飲んだ備後だったが、そう簡単にデラが見つかるわけもなく、最後の非常手段としてニセモノを用意することに。そこで備後は、映画監督になりすまして無名の俳優・村田大樹を雇うと、映画の撮影と称して彼に殺し屋“デラ富樫”を演じさせ、天塩の前に差し出すのだったが…。(allcinema)


最後に笑うのは誰だ?



14日はTOHOの日。
千円で観られるので、今日は絶対に観るぞ!と思っていました。

観たい作品は多かったので、とにかくシネコンに着いてから、
時間の合うものを観ようと思って出かけました。


さすがに土曜日のTOHOの日。
そして人気の作品です。観客が多い。
時間ぎりぎりの入場になったので、左端の席しか取れませんでした。


大まかなストーリーは知っていたのですが、
どんなラストになるのか気になって…。


とにかく登場人物が素晴らしい!
佐藤浩市西田敏行妻夫木聡深津絵里といった主役クラス以外にも、
あちこちにいろんな人が登場してきて、その度に感動してしまいました。

三谷作品には欠かせない人も多く出てきました。

戸田恵子も、今までになく濃いキャラでした。



さて、ストーリーですが…。

時代も場所の設定もはっきりしません。
現代みたいで古い時代みたいで…。

観ているうちに、どれが劇中劇でどれが現実か、境目がなくなる感じも面白くて、
佐藤浩市扮する村田大樹の語りが妙にリアルだったり…。


笑いが起きる映画も、最近ご無沙汰でした。
でもそれだけじゃない。

マジックアワーというタイトルが表現するもの。

人生にたとえた辺り、憎かったです。


自分を輝かせる努力をし続ける…。
それが生きている証。


綺麗なマジックアワーを見るために…。


笑いの中に、人生を長く過ごしてきた人へのメッセージを含んでいます。

きっと佐藤浩市以上の世代には、心に残るメッセージでしょう。

大画面では、妻夫木君の若さには負ける佐藤浩市ではありますが、
仕事でも主役になれない男の悲哀を充分に見せてくれます。


とにかくいろんな意味でかっこいい佐藤浩市をご覧ください。