ユージュアル・サスペクツ

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銃器強奪事件の面通しで集められた五人の前科者(これがタイトルの指す“常連の容疑者”)を主人公に、歯車の狂い始めた犯罪計画を卓越した構成で描いたサスペンス・ミステリー。
 カリフォルニア、サン・ペドロ港でアルゼンチン・マフィアの所有する船舶の炎上事故が発生。それはコカインを奪おうとした犯罪者一味とマフィアの闘いの結果であった。一味の生き残りであるヴァーバル(K・スペイシー)を尋問していた関税特別捜査官クインラン(C・パルミンテリ)は、6週間前、銃器強奪事件の容疑者として集められた5人の男たちの身にふりかかった奇妙な話を聞く事になる。元汚職警官のキートン(G・バーン)、マクナマス(S・ボールドウィン)とフェンスター(B・デル・トロ)の強盗コンビ、爆破の専門家ホックニー(K・ポラック)、そして詐欺師のヴァーバルら5人は、釈放後、協力して宝石強奪を決行。ブツをさばくためにLAの故買屋と接触した5人は、そこで新たなヤマを依頼されるが、宝石と聞かされていた獲物は麻薬で、トラブルから相手を射殺してしまう。そして恐慌状態の彼らの前に、伝説のギャング“カイザー・ソゼ”の右腕と名乗る弁護士が現れたというのだ……。
 この映画ほどストーリーを文章化する事の無意味さを感じるものはないだろう。込み入ってるはずの構成がいとも容易に頭に入るのは、とにもかくにも脚本が達者な事に尽きる。パズルの最後の断片が綺麗に埋まる事の快感と例えればいいだろうか。だがこの映画はそれがパズルであった事も忘れさせてくれる力を持っている。この隙のない仕事が、まだ新人と呼んでもいいキャリアの二人組(監督シンガー&脚本マッカリー)から生まれた事には驚嘆せざるをえない。バーン、スペイシーを筆頭に、男優たちは皆いい面構えをしており、それがこの作品を一見で終わらせない魅力にもなっている。(allcinema)


1995年作品

THE USUAL SUSPECTS



サスペンス好きな事務所の後輩が貸してくれました。
彼の、お勧めだそうです。

今でこそ、ケビン・スペイシーは有名になっていますが、
この作品に出た頃は、まだ無名に近かったらしく、
その状態で観ると、また違った感想があったかもしれません。



何かを書こうとすると完全にネタばれになってしまうので、
どうやって文章にしたらいいのか、迷っています。


いろんなピースが登場し、最後の1枚をはめ込んだ時にすべてが明らかになる。
そういう類いの作品です。


そうしてすべてが明らかになったとき、
で、いったい何が真実なの…?と思ってしまうのです。



関税特別捜査官クインランがK.スペイシー扮する犯罪者一味の生き残り、ヴァーバルを尋問し、
謎が解き明かされていくシーンからラストまで、ぐいぐいと惹きこまれていきます。
何が起こったのか、全てが分かった時のある種の感動が、
この作品の魅力でしょう。


謎解きのサスペンスがお好きな方、いかがでしょう。