いつか眠りにつく前に

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人気作家スーザン・マイノットのベストセラー小説を豪華キャスト競演で映画化した感動ドラマ。死の床にある老婦人の悔恨の念に駆られた回顧録を通して人生を見つめ直していく娘たちの姿を描く。監督はこれまで「海の上のピアニスト」「マレーナ」など多くの作品で撮影を務め、本作で監督2作目となるラホス・コルタイ。
 重い病に倒れ、人生の最期を迎えようとしていたアン。そんな死の床で長女のコンスタンスと次女のニナに見守られる彼女は、混濁する意識の中、“ハリス”という男性の名を何度も口にする。そして“ハリスと私がバディを殺した”という母の言葉に戸惑う娘たち。それは40数年前に遡る。歌手を目指すアンは親友ライラの結婚式でブライズメイドを務めるため、彼女の別荘にやってきた。そこでライラの弟バディに別荘周辺を案内してもらっていたところ、ライラの家庭に仕えるメイドの息子で医者のハリスと出会う。ライラの初恋相手でもあったハリスと次第に惹かれ合い、恋に落ちていくアン。しかし、この2人の関係がのちにアンの人生を狂わす大きな悲劇をもたらしてしまう…。(allcinema)


すべての女性の人生が、
美しい一瞬を持っている。


原題:EVENING

2007年 アメリカ/ドイツ製作



面白いとか面白くないとかは、時間を忘れて見入ってしまうかどうかだと思いますが、
この作品は、何が面白いのか分からないままに、最後まで時間を忘れて観てしまいました。

ライラの結婚式に、花嫁の付添人として呼ばれたアン。
そこで出会ったハリスとバディを巡る恋愛模様
その辺りが、恋愛ドラマ好きな私のツボにはまったようでした。

人生の最期に若い頃の過ちを悔み回想するのだけれど、
でも実は人生で一番輝いていた頃を思い出す…。

その回想を通して、娘たちの生き方に母親として後悔しないように生きなさい、
と言っているというのが本来のテーマなのかもしれませんが、
恋愛ドラマ好きな私にとっては、
その辺りより、アンが過ちと呼ぶハリスやバディとの、わずか数日の物語に惹かれました。



人生はままならないのかもしれないけれど、アンは確かに心を通じ合える人と出会った。
それは恋人のハリスだったり、親友のライラだったり、
そしてもちろんふたりの娘たち。

人生をどれだけ豊かに過ごせるかは、どれだけ心を通わせる人達と出会うかだと、
思わずにはいられませんでした。


登場人物は皆、個性豊かに描かれていました。
飽きることなく、見せてくれます。