ミスト

イメージ 1原作者スティーヴン・キングフランク・ダラボン監督が「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続いてコンビを組んだ驚愕のホラー・ミステリー。人々が突然町を包み込んだ濃い霧とその中にうごめく不気味な生物たちの恐怖でパニックに陥っていくさまを描く。主演は「パニッシャー」のトーマス・ジェーン
 のどかな田舎町を襲った激しい嵐の翌日、デヴィッドは湖の向こう岸に発生した異様に深い霧に懸念を抱きながら息子と共にスーパーマーケットへ買い出しに出掛けた。するとやはり、その濃い霧は間もなく買い物客でごった返すマーケットに迫り、ついには町全体を飲み込むように覆っていく。人々がマーケットに缶詰状態となる中、霧の中に潜む不気味な触手生物を発見するデヴィッド。彼を信じた者たちはただちに店のバリケードを作り始め、武器になる物もかき集める。その一方、骨董品店の女主人カーモディは狂信めいた発言で人々の不安を煽ってしまう。そして夜、突如として霧の中の生物たちが襲撃を開始、店内は大混乱となるのだが…。(allcinema)


この子と約束した
必ず守ると──

霧(ミスト)の中には“何”が待っていたのか──
映画史上かつてない、震撼のラスト15分



2007年作品



公開時、あちこちのブロガーさんの記事や他の評価でも、賛否両論だったのを記憶しています。

嵐が去った後、食料の買い出しに出かけたスーパーマーケットで、事件は始ります。
大量の霧。
そして、駆け込んできた男から“何か”の存在を告げられます。
外へ出られずに、スーパーマーケットに缶詰め状態になると、
次第にいろんなことが分かってきます。


“何か”の存在に怯える者とそうでない者が分かれ、
“何か”の存在が多少掴めると、次の恐怖はそこにいる人間を掻き立てるのです。


集団催眠というのでしょうか。

恐怖から逃れるために、何かにすがりたくなる時に、
強く意思を伝えることができる人間がいれば、それにすがってしまう…。


何が真実で何が正義なのか。
そんなことはどうでもよくなるんでしょうね。


強く導いてくれる人間の言葉だけが真実であり正義となる。


正体の分からない“何か”より、人間の方がよっぽど怖いと感じます。



そして賛否両論の結末…。

ネタばれにならないようにすると、
どうやってそれを伝えたらいいか、とても難しい作業です。


こういう心理状態になるのは、分からなくもないのですが、
そこに至るまでの主人公デヴィッドの混乱、錯乱した様子がほしかった気がします。
冷静であったとは思いませんが…。


必死の思いで行動に出たのに、救い出された人々を見たとき、
きっとスーパーマーケットの人々も救出されるのだろうと思うと、とてもやるせない気がしました。



人間が一番怖い…。
いつでも正しい判断ができるとは限らない…。




余談…。
ラスト、車の後ろから軍隊がやって来たのは何故?
反対じゃないのかな、と思ったのですが…。