JUNO/ジュノ

イメージ 1わずか16歳にして予期せぬ妊娠という事態に直面したヒロインが、中絶や養子縁組といった選択肢に揺れ動きながらも、子供が生まれるまでの9ヵ月間を悩み抜く中で自らの答えを見出していく姿を、ユーモアを織り交ぜ等身大に描いたコメディ・ドラマ。主演は「ハード キャンディ」で注目を集めたカナダ出身の実力派若手女優エレン・ペイジ。共演に「スーパーバッド 童貞ウォーズ」のマイケル・セラ。監督は「サンキュー・スモーキング」のジェイソン・ライトマン。また、これがデビュー作という脚本のディアブロ・コディが各方面から絶賛され、みごとアカデミー賞脚本賞を受賞。
 ごく普通の16歳の高校生、ジュノ。同級生のポーリーと興味本位でしたただ1度のセックスで、思いがけず妊娠をしてしまう。動揺しつつも気丈に振る舞うジュノは、親友のリアと“父親”のポーリーに妊娠を報告すると、両親には内緒で中絶することを決意する。ところが、病院を目の前にして気持ちが揺らいだジュノは、中絶の道を諦めることに。方針を転換して、赤ちゃんを産んでから養子に出すことにしたジュノは、リアと一緒に里親探しを始めるが…。(allcinema)


そのつもり。
ジュノ16歳。いちばん大人。


2007年 アメリカ製作作品





これは公開時から話題作でしたからね。
DVDになるのを待っていた作品でした。


10代の妊娠、出産というそれがたとえアメリカだとしても、やはりショッキングな出来事を、
さらっと観られるのは、ひとつずつの展開が素早いからでしょう。
そこに違和感を感じる人もいるかもしれません。

だってそんなに簡単に決断できること?

本当はジュノも家族も、もっともっと悩んで苦しんで決断することではないでしょうか。

でも、そんな風に描かれていたら、こんなに話題になったかどうか…。


10代の妊娠を扱った作品は、日本でもちょくちょく見られますけど、
こんな展開はないですよね。
とても重くて大変なこと、と描かれてしまいますよね。


10代の妊娠は、決して喜ばれることではないけど、
ジュノや家族みたいな前向きな考え方ができたらいいだろうなと、思ったのは事実です。


里親制度。
子供ができないヴァネッサにとっては、ジュノは救いの神だったわけで、
そんな家族には、この制度がもっと普及するといいなと思いますよね。

子供を抱いたヴァネッサの希望と不安の入り混じった表情。
ふたりが幸せになることを願わずにはいられないシーンでした。


とにかく登場人物がみな良い味を出していて
父親になることに不安を感じて逃げ出したマークすらも、なんだか愛すべきキャラクターに感じました。


そしてジュノが、最終的に戻ったポーリー。
はて、あんなに魅力的なジュノが選ぶような男の子?と疑問も感じながら、
その辺りがまだ子供なんだろうねと、微笑ましく思ったりしました。



前向きに生きる人たちに、感動できる作品です。