クローズド・ノート

イメージ 1雫井脩介の同名小説を「世界の中心で、愛をさけぶ」の行定勲監督、「パッチギ!」の沢尻エリカ主演で映画化した感動ラブ・ストーリー。引っ越し先で置き忘れられた一冊のノートを偶然手にしたことで、その後の恋と人生が大きく変わっていくヒロインの姿を巧みな構成で描き出していく。共演は伊勢谷友介竹内結子
 女子大生の香恵は、引越し先のアパートで、前の住人が置き忘れた1冊のノートを見つける。ある日彼女は、バイト先で万年筆を買いに来たイラストレーターの石飛リュウと出会い、次第に心惹かれていく。そんな中、後ろめたさを感じつつも、ついノートを開いてしまう香恵。それは、真野伊吹という小学校の女性教師が書いた日記で、生徒との交流や、隆という男性との恋の悩みなどが綴られていた。読み進めるにしがたい、伊吹先生に憧れを抱き始める香恵。次第に伊吹の恋とシンクロするように、香恵もまた石飛への想いを募らせていくのだったが…。(allcinema)


私と彼女を結ぶ、
世界でたった一冊の絆。


2007年作品




話題になっていた時は、何となくその話題のなり方に引いてしまって、
今更の鑑賞となりました。

作品とは別のことろで話題になってしまったのが、本当にもったいないと感じました。



学校の先生になりたいという夢を持つ、大学2年の香恵(沢尻エリカ)が、
前の住人の忘れ物、一冊の日記帳を読み始めたことから物語が動き始めます。

そこに書かれる伊吹先生(竹内結子)の先生としての言葉に励まされ、
想いを寄せる“隆”との関係に自分を重ね、
そして現実に出会ったイラストレーターの石飛へ、日記の中身と同じように恋をして…。


ある程度先は読めてしまうので、ラストはどこへ行くのかということが興味になります。

伊吹先生と隆はどうなったのか。
石飛と香恵はどうなるのか。

そこへ行くまでの過程は、ゆっくり進むのですけど身を委ねて観ることができました。

キャストの魅力でしょうね。
素直で一途な香恵を演じた、沢尻エリカのくるくる動く表情。
穏やかで仕事にも恋にも一所懸命な伊吹先生を演じた竹内結子
そして何より印象的だったのは、永作博美
香恵のお姉さん的存在で、いいアドバイスを送るんです。


もう一つの魅力は…。
香恵が借りる一軒家、万年筆を売る店、古き良き小学校、懐かさが漂う街並み。
携帯電話さえ出てこなければ、70年代と言ってもいいくらいなのです。
そんな風景が、この作品を惹きたてています。


香恵の恋の話とともに、夢の話にも未来が見える最後なのですけど、
ちょっと欲張った気はしました。
なので、ラブストーリーとして観ると取り止めのない感じは残るでしょうね。


とは思ったのですけど、
作品のコピーを読むと展開には納得できますよね。



小学生達が空一面を紙飛行機に染めるというラストシーンで、
オープニングで見せた紙飛行機の演出に納得でした。