レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで(2008)

イメージ 1

タイタニック」以来の再共演となるレオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレットが理想と現実の狭間で苦悩する夫婦に扮したヒューマン・ドラマ。原作はリチャード・イェーツの『家族の終わりに』。1950年代のアメリカ郊外を舞台に、一見理想的な夫婦が虚しい日々から脱却を図ろうともがく姿とその顛末を生々しく描く。監督はケイト・ウィンスレットの夫でもある「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス
 1950年代のコネチカット州。“レボリューショナリー・ロード”と名づけられた閑静な新興住宅街に暮らすフランクとエイプリルのウィーラー夫妻は、二人のかわいい子供にも恵まれた理想のカップル。しかし、その見た目とは裏腹に、彼らはそれぞれ描いていた輝かしい未来と現状のギャップに不満を募らせていた。元陸軍兵のフランクは事務機会社に勤めるもセールスマン人生の我が身を嘆き、かつて女優志願だったエイプリルも大成せずに至っている。するとフランクが30才の誕生日を迎えた夜、エイプリルが、家族一緒にパリで暮らしましょう、と持ちかけ、パリでは自分が秘書として働くからフランクは気ままに暮らせばいい、と言い出すのだった。はじめは妻の突然の提案に戸惑うも希望を膨らませ、ついには移住を決意するフランク。それは間もなく、周囲にも知るところとなるのだが…。(allcinema)


それは──誰もが逃れられない<運命の愛>

あなたの最愛のひとは
あなたを愛していますか──。





タイタニック】以来の再共演、といううたい文句に釣られて観ました。
たしかに、大人になったふたりですから、こういう作品になってしまうのは
仕方ないかと思いつつも、かなり強烈なふたりを見せつけられました。

夫婦間のことは、独身者には多少理解しがたいことがあって、
エイプリル(K.ウィンスレット)の行動に納得がいかず…。


女優として大成しなかったから家庭に入って、
それでも夢が忘れられず、夢を夫へ託してしまう。


フランク(R.ディカプリオ)は優秀なんだから、もっと自分を磨きなさい。
そのためにパリへ移住しましょう。

フランクのことを考えているとは、どうしても思えませんでした。

パリへ行きたいなら、自分が行きたいんだと言えば…?
フランクに言っている言葉のすべてが自分に言っているようにしか聞こえなくて、
残念ながらエイプリルには感情移入できませんでした。



世の奥様方って、こんな風に思うんでしょうか…?

確かにフランクは優秀で、今の仕事より向いていることがあるのかもしれないけど、
なんだか寝た子を起こすような行動にしか見えなくて・・・。


…と書いて行くとどうもエイプリルに賛同できないことが多くありましたが、
賛同できなくても、エイプリルを感じることはできました。


フランクを愛してたんだろうな。
そのフランクの浮気を感じてしまったから、取り戻したかったんだろうな。
その反動で取ってしまった行動も、感じることはできました。

だけど、最後はきつかったです。

そんな終わり…?


主演のK.ウィンスレットは各賞にノミネート、受賞する見事な演技でしょう。
穏やかに夫を迎える表情。
友人を誘う表情。
取り乱して激しくののしる表情。
まるで別人のように思えるケイトは鬼気迫る迫真の演技でした。

そして、賞レースでは残念ながら影の薄かったレオ君ですが、
この作品での演技は、唸らせてくれます。
つまんないな~、やっぱり【ブラックダイヤモンド】みたいなアクの強い役がいいのかな~
なんて思ったりしたことを反省するほど、後半の勢いは素晴らしかったです。


内容は立場でいろいろ観方が変わると思いますが、
このふたりの演技は、とても見応えがあります。


そんな重い作品の締めくくりに、思わず微笑んでしまいました。

嫌なことは聞かない…。



結婚って何なのかなと、結婚を夢見る独身の私には過酷?な内容でした^^;