ザ・フィクサー

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キング・アーサー』のティル・シュヴァイガー主演による法廷サスペンス。N.Y.の大手広告代理店で成功を収めたエディは、社長令嬢・ジュディとの結婚も控え順風満帆の人生を送っていた。ところがある日、ジュディの弟のレイプ事件が発覚し…。 (TSUTAYA DISCAS)


原題:ONE WAY


2006年 ドイツ製作作品






ジョージ・クルーニーの【フィクサー】と勘違いしてしまいそうなタイトル。
どなたかのブログで紹介されていたのを、記憶の端に残していた作品でした。

でも、ドイツ映画と見たはずなのに、なぜかみんな映画喋ってるし…?

そんなわけで、申し訳ないけど登場人物も知らない方ばかり…。
そうそう、軍人役で【グリーンマイル】で知ってる役者さんが一人出てました。
マイケル・クラーク・ダンカンという人です。



冒頭、一人の少女が4人の男に乱暴されるシーンから始まります。
そこへ現れた黒人の軍人が救ってくれるのですが…。

そして物語は十数年後に。
広告代理店に勤めるエディは、社長の娘との結婚話も決まり、共同経営者への道も開けようとしていました。
このエディ、実はとっても女癖が悪いのですが、
同僚のアンジェリーナに言われて清算しようとしていた矢先に事件が起こります。

アンジェリーナとの友情をとるか、自分の浮気を楯に裁判での偽証を迫る社長の息子と板挟みになり
結局エディは保身に走ってしまうのです。


そこからがエディの転落が始まりました。
そっちへいくか~と、何度も口にする展開が待っているのです。
アンジェリーナを大切な友人だと言っておきながら、顧みなくなるときは何と卑劣な男だと思いつつ…。

レイプ事件の裁判は被害者にはとても過酷で、
そんな状況に置かれたアンジェリーナは痛々しかったです。

そしてアンジェリーナは、
レイプ犯も憎かったけれど、保身に回ったエディも許せなくなっていくのです。


エディの元婚約者の告発で事件は大きく動くのですが、なんともやりきれない気分になりました。
法廷でエディを救ったにもかかわらず、ふたりは別の道を進む姿に、お互いの傷の深さを感じました。


エディを中心に、アンジェリーナや元婚約者など過去を背負った女性達の物語でもあります。


それは一つの嘘から始まった…。
安易に嘘をついてはいけません。