地上5センチの恋心

イメージ 1夫に先立たれた平凡な中年女性と人気ロマンス作家のキュートな恋模様をファンタジックに綴る大人のラブ・コメディ。主演は「女はみんな生きている」のカトリーヌ・フロと「ブルー・レクイエム」のアルベール・デュポンテル。監督は舞台や小説家として活躍してきたエリック・=エマニュエル・シュミット。本作が映画監督デビューとなる。
 早くに夫を亡くしたオデットは、昼はデパートの化粧品売り場で働き、夜は踊り子の羽根飾りの内職をして2人の子どもを育てている。つつましい生活ながらも、持ち前の明るさで楽しい毎日を送るオデット。そんな彼女の一番のお気に入りは寝る前に読むロマンス小説。ある日、憧れの作家バルタザール・バルザンのサイン会で緊張のあまり彼への気持ちを伝えられなかった彼女は、思いの丈をファンレターにしたため、別の日のサイン会で手渡すことに成功する。一方、最新刊を批評家に酷評され、挙げ句にその男が妻の浮気相手と知り打ちのめされていたバルタザールは、オデットのファンレターに励まされ…。(allcinema)


足もとにある 幸せ


製作国 フランス/ベルギー

監督: エリック・=エマニュエル・シュミット
製作: ガスパール・ドゥ・シャヴァニャック
脚本: エリック・=エマニュエル・シュミット
撮影: カルロ・ヴァリーニ
音楽: ニコラ・ピオヴァーニ
出演: カトリーヌ・フロ オデット・トゥールモンド
アルベール・デュポンテル バルタザール・バルザン




ブロ友さんのところで出合った作品です。
ジャケットもいいですよね♪


この作品の主人公オデットは、中年の女性。
あら、どこかで聞いた設定。

そう先日鑑賞した【最後の初恋】も同じでしたね。

恋は、若者だけの特権じゃないんだよ。


オデットは、亡くなった夫だけを愛し女手一つでふたりの子どもを育て、
寝る前に大好きな小説を読み、その作者に憧れる、そんな日々。

憧れの作者・バルザンとのサイン会では、自分の名前さえ言えないほど緊張し、
違った名前を言ってしまうほど…。

仕事も掛け持ちで生活は決して楽ではないはずなのに、
オデットの前向きでひたむきな生き方は、きっといいことがあるかも、と言っているようで、
勇気をもらえました。


憧れの人・バルサンとの奇妙な共同生活で、一線を越えないのがちょっと不思議で、
その理由がオデットの強い意志。
愛する人だけ。
あなたは去っていくから。

オデットは単純で明るいだけの人ではないのでした。

フランスで愛されたアメリカ人黒人歌手、ジョゼフィン・ベイカーの曲が散りばめられ、
歌に合わせて踊っちゃう姿なんて、お気楽な中年女性という感じもしてたので…。


【最後の初恋】とは違った恋の結末。
オデットの気持ちがウキウキすると、身体が浮遊するシーンがユニーク。
家庭に振り回されるだけじゃなく、時にはそんな風に浮かれるのもありでしょう。