シャイン


イメージ 1デヴィッドは、音楽家になれなかった父親ピーターから英才教育を受けて育った。父親の反対を押切って、ロンドンに留学したデヴィッド。だが緊張と父親との対立から、彼は精神を病んでしまう……。実在の天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの半生を描いた感動作。難しいデヴィッド役をジェフリー・ラッシュが見事に演じ、第69回アカデミー主演男優賞を受賞した。
(allcinema)


1995年 オーストラリア製作作品

監督: スコット・ヒックス
脚本: ジャン・サーディ
音楽: デヴィッド・ハーシュフェルダー
出演: ジェフリー・ラッシュ
   ノア・テイラー
   アレックス・ラファロウィッツ
   アーミン・ミューラー=スタール



ずっと気になっているのに、レンタルショップでもなぜか通り過ぎる作品。
今回は通り過ぎずに観てみることにしました。


子供の才能を伸ばすことは大変なことで、
一歩間違ったらこんなことが起きてしまうかもしれない。

身内でレッスンすることは難しいんですよね。
どうしても感情的になってしまうのです。
増してや才能を持った子供なら、親は必死になっても当たり前かもしれません。


始めはただピアノが上手に弾けることが楽しかったはずなのに、
要求が大きくなり、それをクリアしていく息子に対して、父親は不安になったのかもしれません。

自分で育ててきたのだ。誰にも邪魔されたくない。

家族を取るかピアノを取るか…。
留学したい、もっとうまくなりたいと願う息子に突きつけられた選択肢。


この辺りは辛かったです。
才能を伸ばしてあげればいいじゃない。
留学したら、今以上のピアにストになるはずだから、それが親の役目でしょう。

子供側の味方になってしまうと、父親の言動が本当に辛かったです。


精神が病んでも…。
病んでしまったからこそ、限りなく純粋に音楽と向き合うことができたデイヴィッド。

音楽教師を始めとする周囲の人たちの優しさに守られたデイヴィッド。

幸せなピアニストの半生です。


アカデミー賞受賞のジェフリー・ラッシュはもちろん素晴らしいのですが、
子供の頃のデイヴィッドも、父親のアーミン・ミューラー=スタールも作品を盛り上げる演技です。