カッコーの巣の上で
刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装ってオレゴン州立精神病院に入ったマクマーフィは、そこで行われている管理体制に反発を感じる。彼は絶対権力を誇る婦長ラチェッドと対立しながら、入院患者たちの中に生きる気力を与えていくが……。60年代の精神病院を舞台に、体制の中で抗う男の姿を通して人間の尊厳と社会の不条理を問うK・キージーのベストセラーを、チェコから亡命してきたM・フォアマンが映画化した人間ドラマ。アカデミーでは作品・監督・脚色・主演男優(ニコルソン)、主演女優(フレッチャー)を受賞した秀作。(allcinema)
一羽は東に 一羽は西に 一羽はカッコーの巣の上を 飛んでいった……
現代アメリカの青春群像をつらぬいた感動と共感!
ステージからスクリーンへ、涙と笑いの中に明日を語る衝撃の問題作!
監督: ミロス・フォアマン
脚本: ローレンス・ホーベン ボー・ゴールドマン
音楽: ジャック・ニッチェ
出演: ジャック・ニコルソン ルイーズ・フレッチャー マイケル・ベリーマン
ブラッド・ドゥーリフ ウィル・サンプソン
アカデミー賞
1975年 ■ 作品賞
■ 主演男優賞 ジャック・ニコルソン
■ 主演女優賞 ルイーズ・フレッチャー
■ 監督賞 ミロシュ・フォアマン
■ 脚色賞 ローレンス・ホーベン ボー・ゴールドマン
全米批評家協会賞
1975年 ■ 主演男優賞 ジャック・ニコルソン
NY批評家協会賞
1975年 ■ 男優賞 ジャック・ニコルソン
LA批評家協会賞
1975年 ■ 作品賞
ゴールデン・グローブ
1975年 ■ 作品賞(ドラマ)
■ 男優賞(ドラマ) ジャック・ニコルソン
■ 女優賞(ドラマ) ルイーズ・フレッチャー
■ 監督賞 ミロシュ・フォアマン
■ 脚本賞 ローレンス・ホーベン
ボー・ゴールドマン
■ 新人男優賞 ブラッド・ドゥーリフ
英国アカデミー賞
1976年 ■ 作品賞
■ 主演男優賞 ジャック・ニコルソン
■ 主演女優賞 ルイーズ・フレッチャー
■ 助演男優賞 ブラッド・ドゥーリフ
■ 監督賞 ミロス・フォアマン
■ 編集賞
アメリカ国立フィルム登録簿
1993年 ■ 新規登録作品 1964年製作、ドキュメンタリー
見事な受賞歴を持つ有名な作品なので観てみようかと…。
刑務所の強制労働から逃れるため、精神異常を装って精神病院へ逃げ込んだマクマーフィが
管理体制に反発を感じて、人間らしく生きることを求めていく過程は、
管理社会への批判が込められているようです。
管理体制に反発を感じて、人間らしく生きることを求めていく過程は、
管理社会への批判が込められているようです。
どんな状況であっても、人は人として生きていく権利がある。
改めて感じます。
改めて感じます。
そしてその反面、管理しなければならない状況があることも感じます。
もちろん、この病院内で行われていた管理体制を認めると言うのではなく、
無秩序ではいけない、ということです。
もちろん、この病院内で行われていた管理体制を認めると言うのではなく、
無秩序ではいけない、ということです。
管理する側の婦長。
常に冷静で、ときに憎らしさを感じるほどなのですが、
そのぶれない態度は見事です。
常に冷静で、ときに憎らしさを感じるほどなのですが、
そのぶれない態度は見事です。
病院側だけを非難することもできず、どちらにも正義があったように感じます。
そしてラスト。
あれだけ強かったマクマーフィーの姿が嘘のような姿。
そして明るくなりかけた中を駆け抜けていくチーフの姿。
絶望と希望の両方を印象付けました。
あれだけ強かったマクマーフィーの姿が嘘のような姿。
そして明るくなりかけた中を駆け抜けていくチーフの姿。
絶望と希望の両方を印象付けました。
J.ニコルソンは素晴らしいです。
マクマーフィがイコール彼だと思わせる演技を見せてくれます。
マクマーフィがイコール彼だと思わせる演技を見せてくれます。
正常か異常か、善か悪か…。
そういう判断ではなく、マクマーフィが必死で生きようとした姿を観ることができます。
そういう判断ではなく、マクマーフィが必死で生きようとした姿を観ることができます。