暗くなるまで待って

イメージ 1夫のサム(ジンバリスト・Jr)が見知らぬ女性から受け取った人形にはヘロインが隠されていた。ヘロインを奪い返そうとする組織のリーダー、ロート(アーキン)は、マイク(クレンナ)とカルリーノ(ウェストン)の二人と共にサムのアパートで人形を探すが見つからない。そこで、妻のスージー(ヘプバーン)が盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居打つ事に……。「ダイヤルMを廻せ!」でも知られるF・ノットの大ヒット舞台劇を、魅力あるキャストと、サスペンスフルな演出で映画化した傑作スリラー。ほとんどアパートの一室だけで展開される物語は技巧の限りを尽くしており、入れ替わり立ち替わり現れる3人の“芝居”と、それを盲目の主人公がいかに見抜くかがドラマを盛り上げる。思いがけない恐怖に襲われる主人公をヘプバーンが熱演、アーキンの特異なキャラクターも良い。(allcinema)


1967年 アメリカ製作作品
原題:WAIT UNTIL DARK

監督: テレンス・ヤング
原作: フレデリック・ノット
脚本: ロバート・ハワード・カリントン ジェーン=ハワード・カリントン
音楽: ヘンリー・マンシーニ
出演: オードリー・ヘプバーン/スージー
    アラン・アーキン/ロート
   リチャード・クレンナ/マイク
   エフレム・ジンバリスト・Jr/サム



子供の頃に観た記憶は、目が見えない女性が暗闇の中で悪者と戦う…
という印象だったので、そこばかりを期待していました。

でもその部分は物語の最後で、思ったよりも軽めでした(^^ゞ


笑う顔、泣き顔、怒る顔、戸惑う顔。
ローマの休日】とは一味違った、
オードリー・ヘップバーンのいろんな表情を観ることができます。



目が見えなくなると、人はそれ以外で見えないことを補おうとするようです。

スージーも、聴覚や臭覚、気配を感じる力が優れていて、
靴音が決め手になったり、
息を殺しているにもかかわらず、部屋に人の気配を感じます。
ガソリンの臭いには、恐怖を感じます。


そして危機を救うのは、
実はちょっと苦手に思っていたグローリアという少女。
おしゃまなグローリアの活躍も見逃せません。

犯人のマイクが言いかけた「君となら…」。
もしかしたらスージーに好意を持ち始めていたのかもしれません。

そう思わせるほどに、スージーは聡明で美しい女性でした。


犯人が芝居をしてスージーを追い詰める前半と、
その芝居を見抜いたスージーが果敢に立ち向かっていく後半と、
違ったドキドキを味わえる作品です。