アンダーカヴァー

イメージ 1ホアキン・フェニックスマーク・ウォールバーグが「裏切り者」のジェームズ・グレイ監督と再びタッグを組んだ犯罪アクション・ドラマ。代々警官となった家族に背を向け裏社会に生きる弟と父の跡を継ぎエリート警官としての道を歩む兄、という対照的で反目し合っていた兄弟がある悲劇を機に結束し、敵討ちへ奔走する緊迫の復讐劇をスリリングに描く。
 1988年、ニューヨーク。警官一家に生まれるもののその道を外れたボビーは、名字を変えて素性を隠し、ロシアンマフィアと通じるナイトクラブのマネージャーとして働いていた。一方、彼の兄でニューヨーク市警のエリート警官ジョセフは、2人の父親である警視監バートと共にロシアンマフィアの撲滅へ麻薬取締班を組織する。その標的は、ボビーのクラブに入り浸るニジンスキーだった。そしてジョセフ指揮の下、ボビーのクラブが一斉検挙される。しかし、ニジンスキーを取り逃がしたジョセフは、その夜何者かに襲われ瀕死の重傷を負ってしまう。捜査協力を断っていたことから自責の念に駆られるボビー。やがて、ジョセフ襲撃の黒幕がニジンスキーで、次に父が狙われていると知ったボビーは一味の壊滅を決意、警察の囮としてロシアンマフィアの麻薬工場へ潜入するのだが…。(allcinema)


2007年 アメリカ製作作品
原題:WE OWN THE NIGHT

監督: ジェームズ・グレイ
製作: マーク・ウォールバーグ ホアキン・フェニックス ニック・ウェクスラー マーク・バタン
脚本: ジェームズ・グレイ
音楽: ヴォイチェフ・キラール
出演: ホアキン・フェニックス/ボビー・グリーン
    マーク・ウォールバーグ/ジョセフ・グルジンスキー
    エヴァ・メンデス/アマダ・フアレス
    ロバート・デュヴァル/バート・グルジンスキー




好きなジャンルなのでレンタルしてみました。
マーク・ウォールバーグホアキン・フェニックス …。
キャストもいいですよね。


タイトルからして、もっとハラハラするような潜入捜査を期待していましたが、
そう言う部分を描いてるわけではなく、
親子愛、兄弟愛、という部分がベースにある作品でした。


警察一家に生まれながら、その家族に背を向けて
マフィアと通じるナイトクラブのマネージャーとして働く弟・ボビー。
父親の跡を継ぐように警官になった兄・ジョセフ。

ジョセフを誇りに思うとスピーチしながらも、
ジョセフが銃弾に倒れた時は、ボビーに知らせようとするあたりで、
父親は決してボビーを疎ましく思っていないことは想像できました。

またボビーも、決して家族を捨てたわけではなく、
ジョセフが撃たれたと聞けば病院へ駆けつけたり、
目の前で父親が撃たれたときは、われを忘れて駆け寄ったりすることで、
家族への想いを深さを感じました。


そしてボビーは、事件の解決のために警察官になりますが、
犯人を追い詰めても、ボビーの表情に笑顔はありませんでした。

最後に「愛してる」と言ったジョセフの声と、
ボビーが「俺も」と答えた声と、言葉とは対照的な冷たい響きがあり、
ふたりに希望を感じなかったのは私だけでしょうか…。


ホアキン・フェニックスが、ボビーの葛藤をよく演じていたと思います。
マーク・ウォールバーグは今回いいとこなし。
でもふたりが製作にかかわっているということで、
力が入った作品といえるでしょう。