薔薇の名前

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中世イタリアの修道院に、イギリスの修道士がやってきた。彼は、おりしも発生した連続殺人事件を調査することになるが……。ウンベルト・エーコの暗喩と象徴に満ちたミステリアスな同名小説の映画化作品。画面の雰囲気造りといい、錯綜したストーリーの展開といい、ゴシックの香り高い重厚なドラマである。(allcinema)


1986年 フランス/イタリア/西ドイツ製作作品
原題:THE NAME OF THE ROSE
    DER NAME DER ROSE
    LE NOM DE LA ROSE
    IL NOME DELLA ROSA

監督: ジャン=ジャック・アノー
原作: ウンベルト・エーコ
脚本: ジェラール・ブラッシュ ハワード・フランクリン アンドリュー・バーキン
     アラン・ゴダール
音楽: ジェームズ・ホーナー
出演: ショーン・コネリー F・マーレイ・エイブラハム クリスチャン・スレイター




映画雑誌『スクリーン』最終号の、観るべき映画100選の中のひとつ。


ハリウッド映画ではないのに、
ショーン・コネリークリスチャン・スレーターが登場し、全編英語、
というのに引っかかりを感じないわけではないのですが、
その理由は、ボーナストラックで語られていました。

世界中での公開を視野に入れていた、のだそうです。


中世ヨーロッパの修道院が舞台。
そこで起こった連続殺人事件を、ショーン・コネリー扮する修道士と、
彼の弟子・クリスチャン・スレーターが解決しようとする話。

事件のベースにあるのがキリスト教の厳格な教え。
宗教論争や異端審問なども出てきて、難解さは仕方がないでしょう。

ただし、映し出される教会内は、とても見事で、
教会に流れる讃美歌も、荘厳な雰囲気を醸し出していました。



ミステリーとしては充分に楽しめたものの、
その結末には妙な脱力感に襲われました。

宗教は深い…。