リバー・ランズ・スルー・イット

イメージ 1まじめな兄ノーマンと、自由闊達な弟ポールは、対照的な兄弟であったが、フライ・フィッシングにだけは共通の想いがあった……。「普通の人々」のR・レッドフォードが「ミラグロ/奇跡の地」に続いての三度目の監督を手掛けた作品。1912年のモンタナ州の田舎町ミズーラを舞台に、牧師の父を持つ二人の兄弟の確執と絆を、優雅なスタイルを持つフライ・フィッシングを通して描く。原作はシカゴ大学教授ノーマン・マクリーンが74歳で執筆した自伝的処女作『マクリーンの川』。美しく流れる渓流の中、若き日の葛藤を洗い流すかのごとく釣り糸を風になびかせる兄弟。ノスタルジックに描かれたおぼろげに輝く水の流れには、観る者の心に忘れかけていた若き日々の想い出を振り返らせる。あまりに美しい情景に救われた感はあるが、映画としては平凡なドラマを中だるみせず、青年が大人になる一過程のはかなくも愛しい青春のイメージを再現したレッドフォードの演出は手堅く評価できる。本作で主演を演じたB・ピットは、少年の面影を残したキャラクターを素直に表現。若手俳優としての地位を確実なものとした。また、兄役を演じるクレイグ・シェイファーもしっかりとした演技を見せ印象的である。アカデミー撮影賞受賞。(allcinema)


1992年 アメリカ製作作品
原題:A RIVER RUNS THROUGH IT

監督: ロバート・レッドフォード
原作: ノーマン・マクリーン
音楽: マーク・アイシャム
ナレーション: ロバート・レッドフォード
出演: ブラッド・ピット ポール・マクリーン
    クレイグ・シェイファー ノーマン・マクリーン
    トム・スケリット マクリーン牧師
    ブレンダ・ブレシン マクリーン夫人
    エミリー・ロイド ジェシー・バーンズ




実話なんですね~。
ブラピくんを観たくて選んだ作品だったんですが、
彼は勿論素晴らしいけど、兄弟の物語として素晴らしかったです。

ノーマンとポールは、性格や生き方は違っても、
いつも、フライフィッシングという共通項で繋がっていました。

ノーマンからみれば、ポールの多少危なっかしい生き方も、
そして何より、フィッシングの腕前は遥かに及ばばくても、愛していたのです。

ポールはどう思っていたのでしょうか。

ノーマン目線の作品なので、その辺りははっきりと描かれていませんが、
それでも地元に留まったことや、フィッシングをし続けたことで、
家族への愛情を感じることはできます。


厳格な父、優しい母。
信頼し合う兄弟。

今のように近代化されていない町で、物質的には恵まれていなくても、
大自然や人の優しさがあれば幸せなのだと、思わずにはいられませんでした。


モンタナの自然がとにかく素晴らしい!
映像が盛り上げています。


そしてブラピくん。
とにかく綺麗できらきらしてます。
やんちゃな弟を、嫌味なく、愛すべき人物として演じています。

ネタばれですが…。
最期を感じさせる演技、でしたよね。
それもまた見事でした。