ザ・ファーム/法律事務所

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T・クルーズ主演の法律サスペンス。全米でもトップクラスの法律学校を優秀な成績で卒業したミッチは、ある法律事務所からの内定を受け取る。数いる優秀な生徒の中からたった一人自分にだけ白羽の矢を立てたその事務所は、他とは比較にならない最高の労働条件を彼に提示してきた。二つ返事で了承した彼だったが、その事務所には知られざる裏の顔があった……。原作は800万部以上の大ベストセラー小説だが、映画の方はサスペンスの割りには話の展開の意外性に欠け、演出にもツメの甘さが残るという凡庸な出来映え。(allcinema)


1993年 アメリカ製作
原題:THE FIRM

監督: シドニー・ポラック
原作: ジョン・グリシャム
脚本: ロバート・タウン デヴィッド・レイフィール
     デヴィッド・レーブ
音楽: デイヴ・グルーシン
出演: トム・クルーズ ジーン・ハックマン ジーン・トリプルホーン
    エド・ハリス ホリー・ハンター デヴィッド・ストラザーン



ずいぶん前に、ビデオに撮ったまま観忘れてしまった作品。
ラストシーンだけは覚えてたので、今回レンタルしてみました。


全編で流れる音楽が印象的でした。
ピアノを中心としたシンプルなものが多かったです。

で、内容はと言えば…。
(allcinema)では☆1つ半、という評価ですけど、
ドキドキするシーンもあったりと、それなりに面白かったんですが、
とにかく長い…!
もう少しシンプルにして、もっと緊張感が続けば良かった気はします。


破格の年俸を出す法律事務所に就職したミッチ。
とろこが、この法律事務所に胡散臭いところが見え隠れします。

女性弁護士がいない。
…女性の方が扱いにくいってことでしょうか。
共働きを薦めず、子供を作ることを奨励する。
…家族のために働く夫は職場を裏切らない、ということでしょうか。
学生時代の奨学金を事務所が全額支払ってくれる。
…この時点で、ミッチを事務所に縛りつけようとしていることがわかります。

少しずつ、ミッチは事務所に対して不信感を持つようになるのです。
若き弁護士は、不正に目を瞑ることはできない。
でもかといってFBIの言いなりにもなりたくない。



仕事で頑張ってる旦那さん(ミッチ)に不満を持つ奥さんは、
それでも最後には旦那さんを信じて助ける行動に出ます。
ミッチの夫婦間のことや家族のことなど、
確かに進行上必要なんですが、この辺りも粘りすぎかな。


最終的に、事務所もFBIも鼻を明かすような結末なんですが、
ミッチの必死さは伝わってきます。
事務所か、家族か、FBIか…。


トム・クルーズがまだ若く、
良いスーツ着る、将来を嘱望された弁護士役なんて、とってもお似合いです♪

ジーン・ハックマンも、ミッチに若い頃の自分を重ねたのか、
それとも本当にミッチの奥さんに好意を持ったのか、
ミッチと事務所との板挟みに悩む先輩弁護士を好演。

FBIの捜査官役のエド・ハリス
こちらもとってもお似合いでした。


キャストがいいだけに、もっとスピーディな展開であったならと残念でした。