９６時間 (2008)

製作・脚本リュック・ベッソン、名優リーアム・ニーソン主演によるサスペンス・アクション。最愛の娘を海外旅行先で拉致された元秘密工作員の父親が非情な追跡者へと変貌、96時間というタイムリミットの中で、百戦錬磨のスキルを駆使しながら娘の救出に奔走するさまをスピーディーかつスリリングに描く。監督は「アルティメット」のピエール・モレル。
　アメリカ政府の秘密工作員として家庭を顧みずに幾多のミッションをこなしてきたブライアン・ミルズ。現在は一線を退き、ボディガードのバイトなどで小銭を稼ぎながらカリフォルニアで孤独な日々を過ごしていた。そんなある日、別れた妻レノーアと一緒に彼女の再婚相手である資産家のもとで暮らすひとり娘キムの17歳の誕生パーティーが開かれ、ブライアンもお祝いに訪れる。やがて、親友アマンダと海外旅行へ行きたいというキムに押し切られ、不安ながらもパリ行きを承諾するブライアン。しかし、現地のキムから電話が掛かってきた時、不安が現実のものとなる。彼女たちの滞在するアパルトマンに突然謎の一味が乱入し、アマンダが拉致されたのだ。さらには、その一部始終を伝えていたキムも一味に連れ去られてしまう事態に。ブライアンはかつての自分を甦らせ、キムの奪還と犯人への復讐を決意。事件発生から96時間を過ぎると被害者の救出が不可能という事例データを念頭に単身パリへ飛び、長年培ったスキルを活用しながら捜索を開始する。そして、キムたちをさらったアルバニア系の人身売買組織の中枢へ怒濤のごとく踏み込んでいくのだが…。(allcinema)


父の愛が、パリの街を暴走する。


フランス製作作品
原題：TAKEN


監督： ピエール・モレル
脚本： リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン
音楽： ナサニエル・メカリー
出演： リーアム・ニーソン ブライアン
　　　　マギー・グレイス キム
　　　　リーランド・オーサー サム
　　　　 ホリー・ヴァランス シーラ
　　　　 ファムケ・ヤンセン レノーア
　　　 オリヴィエ・ラブルダン ジャン＝クロード
　　　　 ジェラール・ワトキンス パトリス・サンクレア

一カ月ぶりの劇場鑑賞です。
８月は去年も１本しか観なかったような気が…？

リーアム・ニーソンといえば【スターウォーズ】の
クワイ＝ガン・ジンのイメージがとても強いのですけど
【ラブアクチュアリ】で妻を亡くして、義理の息子との暮らしに戸惑う役で、
ちょっと印象が違ったのを覚えてます。
実は【シンドラーのリスト】を未見なのもので…(^^ゞ

さて今回の役どころは…。
娘を溺愛する親ばか。
その愛し方は半端じゃないのですよ。
娘の誘拐犯に対して「見つけて殺す」と言って、それを実行しちゃうダディなのです。

確かに、仕事がら娘の成長に関われなかったダディは、
娘の誕生日の写真を眺めるのが精一杯なわけです。

その娘がパリに旅行すると言う。
なんでそんなに反対するのか。
なんでそんなに危険ばかりを指摘するのか。
その辺りはちょっと行きすぎかなと思ってしまうのですが…。

実はこの誘拐には、ユーロ圏での人身売買とか麻薬漬けとか、
そういう犯罪があるというのは、以前見た映画にも取り上げられていました。

そんな犯罪を憂慮したのか…。

でもね～。
そんなこと言ったら、どこにも行けないよね～と、
ちょっと娘のキムを庇ってしまいたくなるくらいです。

結局心配していた事態が起こって、ダディの活躍が始まります。

犯人を追いつめる後半は、観ていて痛いと顔をゆがめるシーン続出。
次々と犯人をやっつけていくダディのカッコいいこと！

途中、汗が滲む顔を見たとき、
「やっぱり若くないからね～！」と、
汗ひとつかかないジェイソン・ボーンと比べてしまったり…(^^ゞ

でもダディの活躍で、無事に事件は解決する…？
あれ？
誘拐事件は解決したかもしれないけど、ダディのやったことってどうなのよ…？

なんてことは考えずに、
ただひたすら渋いリーアム・ニーソンの活躍を観る作品です。

たった一度、ちょっとだけ危険に遭遇しますけど、
向かうところ敵なしで、
でも本当は、お仲間たちの助けももっとあったらよかったかな。

しかし、そこを描かずに、
一人で立ち向かうダディを描いたことはお見事でした。

そしてラスト。
お金持ちの継父もかなわないサプライズ。
キムが歌手志望だろうがそうでなかろうが、
ここにもダディの強い愛情を感じちゃうのです♪