15ミニッツ

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視聴率のためにより過激な映像を追い求めるメディアと、それを利用して名声とカネを得ようと起こされた凶悪犯罪をめぐるサスペンス・アクション。ニューヨーク市警殺人課刑事エディ・フレミング。数々の大事件を解決してはマスコミに登場するスター刑事。ニュース番組『トップ・ストーリー』のアンカーマン、ロバート・ホーキンスも、そんなエディの人気を利用して視聴率を稼いできたひとり。だが、エディの捜査同行リポートぐらいでは視聴者は満足しなくなってきていた……。格闘ファンはUFCチャンピオン、オレッグ・タクタロフの凶悪犯ぶりも要チェック。(allcinema)

原題:15 MINUTES

2001年 アメリカ製作作品

監督: ジョン・ハーツフェルド
脚本: ジョン・ハーツフェルド
音楽: アンソニー・マリネリ J・ピーター・ロビンソン
出演: ロバート・デ・ニーロ エディ
    エドワード・バーンズ ジョーディ
    ケルシー・グラマー ロバート
     エイヴリー・ブルックス レオン
     オレッグ・タクタロフ ウルグ
     メリーナ・カナカレデス ニコレット
     カレル・ローデン エミル
    特別出演: シャーリーズ・セロン




あら、シャーリーズ・セロンが出てたかしら?
とクレジットを見ながら思ったのですけど…。
売春クラブのオーナーだったと知ってびっくり。
黒髪の彼女も綺麗です(^^)


これは、何かを観た時にその関連で知った作品でした。
何か、を忘れてしまいましたが…。



視聴率がすべてのTV局。
TV局の常軌を逸した行動を描き、
そのTV局、というかマスコミを風刺しようとしたのかもしれないけど、
私にはそう言う部分より、
犯人のやることが気持ち悪くて、
途中でムカムカしてしまった作品、となってしまいました。


ただ、犯人がチェコ人やロシア人であった理由が不透明です。
殺人を目撃したチェコ人女性には、
祖国で妹をレイプした犯人を撃ち殺した、という経歴があるのですが、
その辺りも、もっと意味があるんだろうけど、
集中できないエピソードになってしまっていました。

東欧の事情を描きたいなら、マスコミをテーマにしない方が
すっきりした気がします。


つまり、デ・ニーロ扮する刑事が、
マスコミを利用して華々しく活躍しているから、
貧しい犯人の反感を買った。

その腹いせに、マスコミを利用して金もうけをしよう。
そして、TVで報道されるような二重処罰の禁止を利用して、無実を訴えよう。

つまり、犯人は、マスコミで知恵をつけるわけです。

だからその辺りをもっと深く描くと良かったと思いました。



その犯人のニヤニヤした表情や、話し方、
本当に気持ち悪くなりました。

殺人の瞬間を撮ったビデオが放送されたとき、
人は、恐れながらも目を離すことができない。
そんな表情には引き込まれ、
そこでも嫌な気分になってしまうのです。


報道のためと言いながら、殺人ビデオや告白ビデオに
多額のお金を払うTV局の人間にも、嫌な気分にさせられます。


なんとも救いようのない作品でした。


デ・ニーロはいつ見ても渋くてカッコいい。
ギリシャ語で愛を語るシーンには、頑張れ♪と応援してしまう。

エドワード・バーンズ扮する消防士もカッコいい。
炎上するアパートで、冷静に対処するのはさすが…って当たり前ですけどね(^^ゞ


ふたりは頑張っているのに、
結局ラストは、嫌な気分にさせられたままで終わることなく、
ある程度想像通りの展開なのに、
それにも薄っぺらい感じになってしまいました。


タイトルの「15ミニッツ」って言う原題は、
あのアンディ・ウォーホルが残した言葉から来ているそうです。

マスコミに取り上げられれば、誰でも15分間は有名人になれる…。


犯人を撃ち殺したジョーディもまた、15分間は有名になるのでしょうか。



繰り返して観たい作品ではありません…。