ホワイトアウト

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ハードボイルド作家グレッグ・ルッカの同名グラフィック・ノベルを「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセイル主演、「ソードフィッシュ」のドミニク・セナ監督で実写映画化したサスペンス・アクション。過酷な冬の季節目前の南極を舞台に、ミステリアスな死体の発見によって図らずも南極で最初の殺人事件に立ち向かうことになったアメリカのタフな女性捜査官キャリー・ステッコが、迫り来るタイムリミットと想像を絶する自然環境に苦戦しながら犯人を追いつめていく姿を描く。共演は「ザ・スピリット」のガブリエル・マクト
 アメリカの南極観測所“アムンゼン・スコット基地”。キャリー・ステッコは、この極寒の地で働く唯一の連邦保安官。事件など起こりようもなく、せいぜいが雑用ばかりの退屈な日々を送っていた。ところが、冬を控え、あとは数日後に迫った最終便で帰国の途に着くだけと思っていた矢先、他殺体の発見という驚くべき事件に遭遇する。それは紛れもなく南極で起きた最初の殺人事件だった。最後の飛行機が出るまで残り3日。さっそく捜査を開始したキャリーだったが、そんな彼女の前に“ホワイトアウト”という極地特有の過酷な自然現象をはじめいくつもの危険が立ちはだかる。(allcinema)


2009年 アメリカ製作作品

監督: ドミニク・セナ
原作: グレッグ・ルッカティーヴ・リーバー
脚本: ジョン・ホーバー エリック・ホーバー チャド・ヘイズ ケイリー・W・ヘイズ
音楽: ジョン・フリッゼル
出演: ケイト・ベッキンセイル キャリー・ステッコ
    ガブリエル・マクト ロバート・プライス
    コロンバス・ショート デルフィ
    トム・スケリット
    アレックス・オロックリン
    ショーン・ドイル



南極では、人の良心すら凍りつく。
地球上で最も寒く、最も孤立した大陸が、人間に仕掛けた罠
南極で発見された、奇妙な死体の謎に迫る、サスペンス・アクション!


久々に試写会に当たりました。
「へ?こんなの応募してたっけ?」なんて思うくらいなので、
内容もキャストもほとんど知らないままに出かけてきました。


1957年の南極大陸上空で起こった惨劇。
副操縦士が頃合いを見計らって、乗組員に銃を向ける。
流れ弾が操縦士に当たって死亡。
飛行機は墜落してしまう。

そんな冒頭のシーン。

それから60年経った現在の、南極観測所が舞台です。

連邦保安官のキャリーは、南極での暮らしにうんざりしていて、
白夜が6ヶ月続く前に本国へ戻り、辞職しようと思っていました。
最後の輸送機が出発するのは三日後。
そんなときに殺人事件が起こったのです。

どこかしら投げやりだったキャリーには、
本国での苦い経験があり、
その所為で南極での仕事を選んでいたのです。

そんなキャリーの、保安官としての責任感が甦り、
氷点下50℃・時速160キロで吹き荒れれるホワイトアウトの中、
犯人を探し始めます。


101分と短めで、本国への帰還が始まった南極基地が舞台なので、
何となく犯人の姿が見え隠れして、
犯人探しの面白さはそれほどでもありませんでした。

ところが、タイトルの“ホワイトアウト”がすさまじいのです。


まるでその場にいるかのように、息を詰めて体中に力を入れて観てました。

追われる姿も見えない…。
嵐に飛ばされないように踏んばる…。

振り下ろされる凶器…。

そんなシーンに息を呑んだり、身構えたり…。



事件の核心も、キャリーや他の主要人物の細かい描写はなく、
あれよあれよ、という間に終わってしまいました。

それでも、南極の壮大な風景は圧巻です。

そして最後に映し出されるオーロラも綺麗でした。


犯人探しというよりも、“ホワイトアウト”の中に身を置く、
それを疑似体験する作品かもしれません。


キャリーが、暖かい場所への移動願いを出すのも分かりますよね(^^ゞ