コレラの時代の愛

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百年の孤独』のノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの同名小説を「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」のマイク・ニューウェル監督で映画化した異色の愛の物語。内戦とコレラ禍に揺れる南米コロンビアを舞台に、初恋の女性を51年9ヶ月と4日待ち続けた男の遠大な愛の顛末を、ユーモアを織り交ぜつつ官能的かつロマンティックに綴る。主演は「ノーカントリー」のハビエル・バルデム、共演にジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ベンジャミン・ブラット。
 1997年、コロンビア・カルタヘナ。貧しい郵便局員のフロレンティーノは、裕福な商人の娘フェルミーナと出会い、一目惚れ。情熱的な恋文を送り続け、ついには彼女の心を射止めることに成功する。しかし、彼女の父は娘を名家に嫁がせると決めており、2人は引き裂かれることに。やがてフェルミーナは、コレラの撲滅に尽力するヨーロッパ帰りの医師フベナルに見初められ、彼のプロポーズを受け入れる。一方、失意のフロレンティーノは彼女のことを忘れようと、自分に言い寄る何人もの女たちと閨を共にしていくのだったが…。(allcinema)


51年9ヶ月と4日、
君に飢えて眠り、
君を求めて目覚める。

2007年 アメリカ製作作品
原題:LOVE IN THE TIME OF CHOLERA

監督: マイク・ニューウェル
原作: ガブリエル・ガルシア=マルケスコレラの時代の愛』(新潮社刊)
脚本: ロナルド・ハーウッド
音楽: アントニオ・ピント
出演: ハビエル・バルデム フロレンティーノ・アリーサ
    ジョヴァンナ・メッツォジョルノ フェルミーナ・ダーサ
    ベンジャミン・ブラット フベナル・ウルビーノ医師
    カタリーナ・サンディノ・モレノ イルデブランダ
     ヘクター・エリゾンド ドン・レオ
    リーヴ・シュレイバー ロタリオ・トゥグット
    アナ・クラウディア・タランコン オリンピア・スレータ
    フェルナンダ・モンテネグロ トランシト・アリーサ
    マルセラ・マール アメリカ・ヴィクーニャ
    ウナクス・ウガルデ フロレンティーノ・アリーサ(10代)
    ローラ・ハリング サラ・ノリエガ
    ジョン・レグイザモ ロレンソ・ダーサ





ハビエル・バルデムは凄い役者さんだな~。
観るたびに思いますね。


フロレンティーノが初めて恋した相手は、商人の娘で、
父親は金持ちに嫁がせようと思っていたのですから、
初心な青年には、立ち向かう術もなく…。

初恋は引き裂かれてしまい、
その挙句に、再会したフェルミーナに「違う」と言われちゃったら
フロレンティーノの想いは尚更募るわけです。


そして51年…。
それだけの時間を、ただひとりの人への想いに捧げるなんて、
やはり尋常ではないです。

でも、恋心なんて、狂気と紙一重なのかもしれませんね。

フロレンティーノは、身勝手で自己中なヤツです。
それでも、想い続ける気持ちは純粋だったんですよね。
…だからって、その傷を癒すために女性と関係を持つこともないか(^^ゞ

一歩間違えばストーカー…。
ってすでにそうだったかもしれませんが…。


愛され続けたフェルミーナでしたけど、
高名なウルビーノ医師との結婚は、正しい選択だったと思います。
ウルビーノ医師だってフェルミーナを愛していたんだし…。
ふたりの男に愛されて、実はフェルミーナが一番幸せだったかも…?


コレラの時代という背景は、映画の中ではあまり取り上げられておらず、
色彩豊かな映像でもなく、
フロンティーノの愛の遍歴を描いたわけでもなく…。

老いたふたりが結ばれるシーンはどうかと思うけど、
想いが通じたフロレンティーノには、拍手を送るしかありません。
物凄い執念…。


こんなに情熱的に愛したい?
愛されたい…?



ここまで執念深くはないけど、
想いが叶わなかった恋愛の方が、記憶には残ってるもんな~。

独り言でした…。


人を愛するってパワーがいるものだと、改めて思ったのでした。