私がクマにキレた理由(わけ)

イメージ 1「マッチポイント」のスカーレット・ヨハンソン主演で贈るコメディ・ドラマ。全米ベストセラー小説『ティファニーで子育てを』を映画化。ひょんなことからセレブの“ナニー(子守り)”となるも、雇い主の押しつける無理難題やその息子のワガママに振り回されるヒロインの奮闘と恋愛模様を描く。監督は「アメリカン・スプレンダー」のシャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ。
 ニューヨーク、マンハッタン。大学を卒業し将来を模索していたアニー・ブラドックは就職試験に失敗、セントラルパークで途方に暮れる。するとその時、事故に遭いそうになった少年グレイヤーを救ったアニーは、彼の母親でセレブのミセスXに名前を“ナニー”と勘違いされたことから、グレイヤーのナニーとして雇われることに。しかし、自分磨きに忙しいミセスXが息子の面倒を全く見ず、父親のミスターXも家庭を顧みないため、アニーは24時間グレイヤーの世話を託されてしまう。プライベートもないうえ、言うことを聞いてくれないグレイヤーに困り果てるアニー。それでもやがて、両親に構ってもらえないグレイヤーの寂しさを知り、心を通わせていく。また一方、アパートの上階に住むハーバード大のイケメン学生と出会い、恋が芽生えるアニーだが…。(allcinema)


2007年 アメリ
原題:THE NANNY DIARIES

監督: シャリ・スプリンガー・バーマン ロバート・プルチーニ
原作: エマ・マクローリン 『ティファニーで子育てを』(文藝春秋刊) ニコラ・クラウス
脚本: シャリ・スプリンガー・バーマン ロバート・プルチーニ
音楽: マーク・スオッゾ
出演: スカーレット・ヨハンソン アニー・ブラドック
    ローラ・リニー ミセスX
    アリシア・キーズ リネット
    クリス・エヴァンス ハーバード大
    ニコラス・リース・アート グレイヤー
    ドナ・マーフィ ジュディ・ブラドック
    ポール・ジアマッティ ミスターX




X夫妻のひとり息子、グレイヤーが、教えてる生徒に似ていて、
それだけで感情移入してしまいました。

なので、もうちょっとグレイヤー君にスポットを当ててほしかったかな。

分かりやすい設定ですが、
主人公のアニーの人類学うんぬんがどうもピンと来なくて…。
…人類学専攻の学生でした…。

就職試験の面接で、自分を語ることができなかったアニーは、
一体自分は何者なのか、何をしたいの、
つまりは自分探しの為に、ひと夏の経験としてナニーをすることにしました。

ちょっとした気分転換、というか冒険というか…。

あまり難しいことを考えずにナニーを始めてみたら、
それはそれはとんでもない家族だったわけです。


セレブ一家はほんとうにどうしようもない。
お金儲けと女性関係で多忙なパパ。
規律ばかりで子供と対峙しようとしないママ。
そして喧嘩の絶えない夫婦。

そんな両親のもとで、グレイヤーが普通に育つわけがない…。
もっとやんちゃで生意気な子供に描いてくれたらよかったかな。

そこでアニーの登場。

クマに向かって説教して、大団円となるわけです。


説教されて涙するママの姿は、てても綺麗でした。
スパなんかに行くよりずっと…。


自分自身もたったひとりの母親に感謝することができ、
ボーイフレンドも見つかって、
アニーも無事に自分探しを終えます。

…というか、これからが始まりなのかもしれませんね。


アニーとグレイヤーの別れのシーンは切なく、
ラストのグレイヤーとママの食卓のシーンは温もりを感じ…。
印象的なシーンがいくつもありました。

登場人物も多く、大風呂敷を広げすぎた感じはありますけど、
全体的には安心して見られる展開です。


スカーレット・ヨハンソン
色香を封じ込めきれないところはありつつも、
さわやかにナニーを演じてます。
コメディでの、違った雰囲気のスカヨハはいかがでしょう(^^)


お金があっても幸せじゃない。

自分を信じて前へ進もう。



若いっていいな~と思える作品です♪