或る夜の出来事

イメージ 134年アカデミー賞、主要5部門(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色賞)を独占すると言う快挙を果たした古典的恋愛コメディの傑作で、キャプラ監督やコルベール、そしてそれまでパッとしなかったゲイブルの名を一躍有名にした作品。大金持ちの一人娘エリーは、勝手に婚約を交わしたことに怒った父親によって豪華船に監禁されるも恋人に逢いたくてそこから脱走、ニューヨーク行きのバスに乗り込んだ。そのバスには失業中の新聞記者ピーターも乗っていて、ちょっとしたごたごたからお知り合いになる。娘を探そうとする父親は新聞にデカデカと彼女の記事を載せ、それを読んだピーターは特ダネをモノにしようと何食わぬ顔で世間知らずのエリーに手を焼きながらも愉快な旅(あの有名なヒッチハイクなどなど……)を続けるのだった。やっとの思いでニューヨークに着いた二人。しかしそこで目にした新聞には“婚約を許す”と言う父親の記事が載っていた。が、その記事に困惑する二人……。そう、既に二人はお互いに惹かれ合う仲になっていたのだった! そこから二転三転するストーリーの面白さと全編にちりばめられたユーモアとロマンティックな雰囲気。そして小粋なコルベールに笑顔が素敵な伊達男、ゲイブル。それらを見事にマッチさせた“古き良き時代”を代表する誠に素晴らしいコメディ映画の傑作中の傑作! 「夜の乗合自動車」は本作のリメイクにあたる。(allcinema)


アカデミー賞主要5部門独占の 記録を保持している永遠の名作です!
ニューヨーク行きの 大陸横断バスの中で その愛はめばえた-- 
恋と冒険と 夢をのせて 今日も全速力で 走って行く!(リバイバル時)


1934年 アメリ
原題:IT HAPPENED ONE NIGHT

監督: フランク・キャプラ
原作: サミュエル・ホプキンス
脚本: ロバート・リスキン
音楽: ルイス・シルヴァース
出演: クラーク・ゲイブル クローデット・コルベール ウォルター・コノリー
     ロスコー・カーンズ アラン・ヘイル ウォード・ボンド



アカデミー賞 1934年
■ 作品賞 COL
■ 主演男優賞 クラーク・ゲイブル
■ 主演女優賞 クローデット・コルベール
■ 監督賞 フランク・キャプラ
■ 脚色賞 ロバート・リスキン





初めて観たのは、中学生くらいでしょうか。
映画好きだった母の影響で一緒に観たのですけど、
覚えていたのは、
  ヒッチハイクのシーンと、部屋を仕切る毛布  だけで
ストーリーはさっぱり記憶になく、コメディだったんだ、
と改めて知った次第です(^^ゞ


富豪の令嬢エリーは世間知らずでわがままで、
でも決して嫌われ者ではないのです。

新聞記者のピーターは、いわゆる大人のいい男、タフガイ。
腕はいいけど口が悪い。
でも決して嫌味な男ではないのです。

なんとなく共通項もある二人の珍道中。


スクープの為に、エリーお嬢さんの子守りをすることになったピーター。
結構まめな男だったりします。

夫婦と偽って泊った部屋で、仕切りに使ったのが毛布で、
それだけで一緒に泊っちゃうのも可愛らしいですよね。

濡れた洋服にアイロンをかけ、朝食を用意し…。
干し草で野宿する場所を作ってくれたり…。
そんな心遣いをしてくれる男と一緒にいたら、
誰だって惹かれちゃいますよー!

クラーク・ゲーブルがそんなピーターと重なります。
文句なくカッコいい♪


好きだけど嫌われた。
そう思って涙するクローデット・コルベールもなんと愛らしいことか…♪


キスシーンすらないのに、ふたりが相手を想う気持ちが伝わって、
すれ違いにもどかしかったり。
ブコメの王道です。


娘を思う父親も、部下を思う上司も、中々憎いキャラです。



文句なく名作ですね(^^)