NINE (2009)

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イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督による不朽の名作「8 1/2」を基にしたトニー賞受賞の大ヒット・ブロードウェイ・ミュージカルを、「シカゴ」のロブ・マーシャル監督が錚々たる俳優陣を起用し映画化。新作の撮影を控えた一人の世界的映画監督が、その構想に行き詰まり精神的に追いつめられていく中、彼を取り巻く女性たちと繰り広げる混乱と混沌の行方が、華麗にして幻想的な歌と踊りで綴られてゆく。主演のダニエル・デイ=ルイスをはじめ、マリオン・コティヤールペネロペ・クルスジュディ・デンチニコール・キッドマンソフィア・ローレンと、オスカー俳優が6人も顔を揃えた豪華キャストが話題に。
 待望の新作「ITALIA」が撮影開始目前の世界的な映画監督グイド。ところが、脚本は未だ完成せず、頭の中も白紙状態。それでも周囲では準備が着々と進み、制作発表の記者会見はどうにか乗り切ったものの、いよいよプレッシャーは限界を超えてしまう。愛する女性たちに慰めを求めるも、罪悪感でさらに追いつめられ、ついには混乱の中で幻想の世界に逃避してしまうグイドだったが…。(allcinema)


世界は、男と女と愛でできている。

2009年 アメリ

監督: ロブ・マーシャル
原作: アーサー・コピット
脚本: アンソニー・ミンゲラ マイケル・トルキン
振付: ジョン・デルーカ ロブ・マーシャル
音楽: モーリー・イェストン アンドレア・グエラ
舞台装飾: ゴードン・シム
出演: ダニエル・デイ=ルイス グイド・コンティー
    マリオン・コティヤール ルイザ
    ペネロペ・クルス カルラ
    ジュディ・デンチ リリー
    ケイト・ハドソン ステファニー
    ニコール・キッドマン クラウディア・ジェンセン
    ソフィア・ローレン ママ
    ファーギー サラギーナ




豪華なキャストに興味があって、公開初日に鑑賞してきました。

ミュージカルは好きです。
でも、映画で観るとき、
舞台の奥行きを感じられずに、ちょっと物足りなさを感じたりするのですが、
今回は違いました。

イタリアの街並みがあったり、
グイドの生活が普通に描かれていたりして、
歌ったり踊ったりするシーンだけではありませんでした。


だからこそ、歌って踊るシーンが際立った気がします。


豪華な女優陣はもちろんなんですけど、
登場からしばらくの、グイドを演じるダニエル・デイ=ルイスのカッコいいこと!

ちょっと前かがみで歩く。
サングラスで表情を隠して…。
そして記者会見での人を食ったような表情まで。

いや~ん!こんなにカッコイイ男だったんだー!
ぞくぞくしてしまいました(^^ゞ


そしてもちろん豪華な女優陣は見事。

その中でも、ジュディ・ディンチは素晴らしかったです。
彼女が歌い終えたとき、
映画の中の観客つられて、拍手をしそうになりました。
そのくらいの迫力と臨場感。


ミュージカルナンバーでは、
ケイト・ハドソンが良かったかな。

マリオン・コティヤールは、
パブリック・エネミーズ】とは一味違った女性を演じていて、
この一途さが、グイドへの愛の深さを感じさせました。


豪華な女優はそれぞれに見せ場を作っていますけど、
そのせいで集中力に欠けてしまう感じは否めません。
盛り上がりはどこ?みたいな…(^^ゞ


新しい映画を期待されながら、思うようにいかない映画監督の
イマジネーションと現実の世界を
うまく絡ませていると思いました。



イマジネーションのシーンを堪能して、
そっちに気を取られていたので、
ストーリー自体もしっかりと理解できたわけではないのですが…。

女に振り回されて哀れ…?
いえいえ、振り回されることが人生なのです。

幼少期の記憶・トラウマから抜け出せないことも原因だった気がしますが、
そういう全てを解放したグイドが、清々しく見えました。



内容は、まあなんですけど(^^ゞ
ミュージカルナンバーを楽しむ作品ですね♪