ココ・シャネル&ココ・アヴァン・シャネル

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ファッション界の巨人、ガブリエル・“ココ”・シャネルの人生をシャーリー・マクレーン主演で映像化した伝記ドラマ。共演はマルコム・マクダウェル。また、若き日のココ・シャネル役でバルボラ・ボブローヴァ。監督は「アート オブ ウォー」、TV「ヒューマン・トラフィック」のクリスチャン・デュゲイ。1954年、パリ。15年のブランクから復帰を果たしたココだったが、周囲の反応は厳しいものだった。そんな時、彼女は孤児だった自分が今の地位を築くまでの困難な日々を振り返り、同時に切なくも情熱的ないくつもの愛に思いを馳せるのだった…。(allcinema)
 
 
 
2008年 アメリカ/イタリア/フランス
原題:COCO CHANEL
 
 
 
 
監督: クリスチャン・デュゲイ 
脚本: エンリコ・メディオーリ 
衣装デザイン: ピエール=イヴ・ゲロー 
音楽: アンドレア・グエラ 
出演: シャーリー・マクレーン ココ・シャネル
       バルボラ・ボブローヴァ 若き日のココ・シャネル
       マルコム・マクダウェル マルク・ボウシエ
       サガモア・ステヴナン 
       オリヴィエ・シトリュク 
 
 
 
イメージ 2アメリ」のオドレイ・トトゥを主演に迎え、世界的ファッション・デザイナー、ココ・シャネルの前半生を描いた伝記ドラマ。孤児院育ちの少女が独創的な縫製の才能を開花させ、のちにモード界屈指のオートクチュール・ブランドを興す自らのスタイルを確立していくまでの若き日を綴る。監督は「ドライ・クリーニング」「恍惚」のアンヌ・フォンテーヌ。
 母親を亡くし、父親に見捨てられたガブリエル・シャネルは、姉と共に田舎の孤児院で少女時代を過ごす。やがて、仕立屋でお針子仕事をする傍ら、姉と共にキャバレーで歌を歌い、つましく生計を立てていく。また、その時の持ち歌から“ココ”の愛称で呼ばれ、本格的に歌手を志すようになるガブリエル。そんな彼女はある日、エティエンヌという裕福な将校と出会う。愛人関係となった彼の支援で歌手になる夢も膨らみ、上流階級の社交界も知るガブリエル。ところが、歌手の夢は潰え、愛人に留まるだけのエティエンヌとの生活も次第に陰りが見え始める。しかし、この時ガブリエルには裁縫の独創的で類い希な才能が芽生えていた。そうした中、本当の彼女を理解するイギリス人の実業家ボーイ・カペルが現われ、相思相愛となるのだが…。(allcinema)
 

 
2009年 フランス
原題:COCO AVANT CHANEL
 
もし翼を持たずに生まれてきたのなら、
翼を生やすためにどんなことでもしなさい
 
監督: アンヌ・フォンテーヌ 
原作: エドモンド・シャルル=ルー 『ココ・アヴァン・シャネル』(早川書房刊)
脚本: アンヌ・フォンテーヌ カミーユ・フォンテーヌ 
脚本協力: ジャック・フィエスキ 
衣装デザイン: カトリーヌ・ルテリエ 
音楽: アレクサンドル・デプラ クリエイティブコンサルタント: クリストファー・ハンプトン 
出演: オドレイ・トトゥ ガブリエル・“ココ”・シャネル
    ブノワ・ポールヴールド エティエンヌ・バルサ
    アレッサンドロ・ニヴォラ ボーイ・カペル
    マリー・ジラン エイドリアン・シャネル
    エマニュエル・ドゥヴォス エミリエンヌ
    レジス・ロワイエ エティエンヌ・バルトロミュー ヤン・デュファス 
    ファビアン・ベア レシュ・レボヴィッチ ジャン=イヴ・シャトゥレ
 
 
 
ココ・アヴァン・シャネル】は以前に観てたんですが、記事を書いてませんでした~。
なので、まとめて二本を記事にしてみます(^^ゞ
 
“ココ・シャネル”を描いているので、重複するエピソードはたくさん。
そういう部分を確認しながらだったんですが、
【ココ~】はアメリカ合作映画、【アヴァン】はフランス映画。
 
しゃべる言語が違うのが大きな相違点でしょう。
シャネルはフランス人ですから、フランス語を話す【アヴァン】したり、
映画全体の雰囲気は【アヴァン】に軍配があがります。
 
若い頃のココの恋愛。
それは普通の若い女性と、想いは変わらないんですけど、
彼女は途方もなくプライドが高かった…。
結婚もしたかったけど、何より自立することを優先させるような女性でした。
 
そういう心理状態はどちらもよく描かれています。
 
【アヴァン】で分かりやすかったのは、
ココが、男物のシャツやジャケットに手を加えて着てみたり、
コルセットをしないでドレスを着たり、
まず、自分が着心地の良いものを着て行った過程です。
 
男性の周りに取り巻く多くの女性とは違う。
そう主張しているような姿に、その後のシャネルとしての成功をみた気がします。
 
主演のオドレイが愛らしくて、雰囲気が華やかななのはこちらかな。
 
 
合作版【ココ~】は、
シャーリー・マクレーンが15年のブランクの後復帰したシャネルを演じ、
回想していく展開です。
シャーリー・マクレーンは、圧倒的な存在感でシャネルを演じています。
本物のシャネルは知りませんけど、
こんな感じだっただろうな~と思わせるくらい(^^ゞ
 
そして、父親に捨てられ、裏切られたことで
彼女の男性観が生れただろうと、想像できるように描かれています。
男性に頼らずに生きたかった、自立したかった。
そこから生まれた彼女のファッション。
 
シャネルの人生の重みが伝わるのはこちら。
色合いも抑え目で、ファッションを扱った映画にしては地味な感じです。
かなり長い作品だけど、退屈することなく観られます。
 
 
トータルでどちらに軍配を上げるか…。
う~ん。
どちらか決めるのは難しいですね(^^ゞ