インフォーマント!

イメージ 190年代半ばにアメリカ中を揺るがした実在の経済事件を基に、大企業の内部告発者となった一人の男の衝撃の真実とそれに振り回されたFBIや企業幹部たちの大混乱の内幕を、「オーシャンズ」シリーズのスティーヴン・ソダーバーグ監督、マット・デイモン主演で描くブラック・コメディ。ある日突然FBIに自社の不正を告発したエリート社員が、FBIの内通者(インフォーマント)として捜査に協力する過程で少しずつ混乱と疑問が膨れあがっていくさまとその驚きの顛末をコミカルかつユニークな語り口で描き出していく。
 農業関係の大企業アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド社(ADM)では若くして管理職を務め、私生活でも妻子と幸せに暮らすマーク・ウィテカー。ところがある日、工場で発生したウイルスによる損失の責任を問われてしまう。彼はライバル企業の仕業であることと脅迫の存在を上司に報告する。会社側は恐喝事件としてFBIに捜査を依頼。これを受けてFBIのシェパード捜査官がウィテカーのもとを訪れる。ところがここで、ウィテカーは“ADMが違法な価格協定を行っている”と世界各国を巻き込んだ自社の巨大な不正を告発してしまうのだった。思わぬ急展開に色めき立つFBIは、ウィテカーを協力者として迎え、確たる証拠を掴むために潜入捜査を開始するのだったが…。(allcinema)
 
2009年 アメリ
原題:THE INFORMANT!
 
ある企業内部告発者を描く本当にあった物語。
 
 
監督: スティーヴン・ソダーバーグ 
原作: カート・アイケンウォルド 
脚本: スコット・Z・バーンズ 
音楽: マーヴィン・ハムリッシュ 
出演: マット・デイモン マーク・ウィテカー
    スコット・バクラ ブライアン・シェパード捜査官
    ジョエル・マクヘイル ボブ・ハーンドン捜査官
    メラニー・リンスキー ジンジャー・ウィテカー
    ルーカス・キャロル  エディ・ジェイミソン ラスティ・シュウィマー リック・オーヴァートン 
    トム・ウィルソン クランシー・ブラウン スコット・アツィット 
 
 
 
マット君の新作と言うことで、劇場で観たかったんですが、
またしても近くでやっていなくて、涙をのんだ作品です…。
 
登場したマット君にびっくり!
噂では聞いていたものの、とても“ジェイソン・ボーン”と同じ人とは思えない(^^ゞ
いかにもアメリカの企業人と言った雰囲気。
こんなにゆる~い体系になっちゃうなんて、役者さんって大変ね…。
 
掴みはOK!という出だしだったんですが、
前夜の寝不足のせいか、どうも瞼がくっついてしまうのです…。
 
マット君演じるマークが内部告発し、FBIに協力していく過程が
どうもピンときませんでした。
ぼんやりした頭では、展開についていけないというか…。
 
ところが!
ところが事件が解決しようとしたあたりから、
なんだか急に面白くなってしまうではありませんか!
 
単なる内部告発者だと思っていたマークが、
実はとんでもない奴だと分かって来たのです。
 
 
マークの本質が明らかになるにつれて、
どんどん嘘臭い奴に見えて来て、
そういう男を演じるマット君の演技力も、大したものだと感心します。
 
本当にこんな男がいたのかと、驚きます。
たったひとりの詐欺師?に、大企業もFBIも振り回されたなんて。
…誇張してるよ、と断り文がでますけどね。
 
真面目な話として、もっと社会派ドラマとしても描けただろうに
そうしなかったのが“良さ”なんでしょうね。
何が真実で何が嘘なのか、
マークはしたたかなのかただのマヌケなのか、
そういう描き方に惹きつけられました。
 
 
マークは確かに悪いことをしたけど、
彼自身が言っているみたいに、
もっと悪いことをやってる企業はあるのかもしれませんね
 
 
それにしても、頭の薄くなったマット君なんて見たくないです…(T_T)