ディアボロス／悪魔の扉

 

Ａ・パチーノとＫ・リーヴスが共演したオカルト・サスペンス。フロリダの青年弁護士ケビンは、天才と評判のミルトンという法律家が経営する法律事務所に誘われる。ケビンはニューヨークに移り住み、ミルトンのもとで働くことになる。だが、裁判中に検事補が突然倒れるなど、奇妙な事件が続発。それらはすべて、ミルトンの仕業だった。ミルトンは自分が悪魔であることをケビンに告白、ケビンは必至に抵抗を試みるが……。(allcinema)

 

 

 

 

 

1997年　アメリカ

原題：THE DEVIL'S ADVOCATE

 

魂を売る。それだけでいいんだよ。

 

監督： テイラー・ハックフォード 
原作： アンドリュー・ネイダーマン 
脚本： ジョナサン・レムキン トニー・ギルロイ 
音楽： ジェームズ・ニュートン・ハワード 
出演： キアヌ・リーヴス 
 　　　 アル・パチーノ 
 　　　 シャーリーズ・セロン 
 　　　 ジェフリー・ジョーンズ 
 　　　 ジュディス・アイヴィ 
 　　　 コニー・ニールセン 
 　　　 クレイグ・Ｔ・ネルソン 
 　　　 タマラ・チュニー 
 　　　 ローラ・ハリントン 
 　　　 モニカ・キーナ 
 　　　 ヘザー・マタラッツォ 
 　　　 デルロイ・リンドー 
 　　　 ルーベン・サンチャゴ＝ハドソン 
 　　　 クリストファー・バウアー 
 　　　 ヴィト・ルギニス

 

 

キアヌ見たさだった思うけど、劇場に観に行きました。

印象に残っているのは、ラストなんだけど、

逆にそのラストで評価が分かれちゃってますね(^^ゞ

 

結構好きだった記憶があって、wowowでの放送を観ました。

 

田舎町、と言っては失礼なのかな、

そこで弁護士をするケビンは、負けなしの実力を誇っています。

無実ではないと被告を、

それでも負けたくないがゆえに、得意の弁で無罪を勝ち取るのです。

 

後味の悪さを感じつつも、正しいと言い聞かせるケビン。

 

その腕を買われたケビンは、

信心深い母親の反対を押し切って大都会、ニューヨークの事務所で働くことになります。

 

立派なオフィスはもちろんのこと、与えられたアパートメントも超豪華。

 

仕事を辞めて着いてきた妻のメリーアンは、

壁の塗り替えやご近所付き合いなどを楽しんでいたけれど、

都会での生活に息苦しさを感じるようになってきます。

彼女を苦しめるもう一つの理由が…。

 

事務所の経営者であるミルトン弁護士。

彼こそがこの物語の核なのです。

ミルトンに信頼され、ケビンは次々に仕事を任されます。

忙しくて、メリーアンや母親の言葉に耳を貸すこともできない。

 

昇りつめようとするケビンにとって、

それらは邪魔でしかなかったのです。

メリーアンの異変は、単なるわがままにしか思えなくても仕方ないかも…。

 

仕事で成功していく夫を見るのは、

妻としては本当は最高の喜びなのかもしれない…。

 

 

弁護士事務所のペントハウス。

ケビンを呼び寄せて語り始めます。

 

悪魔が登場するわけで、そういう展開？と思う方もいるかもしれません。

そのあたりは無神論者には分かりにくことだけど、

「悪魔」を「人間の闇の部分」と解釈すれば、いいのでは？

 

心の弱さを知っていないと、虚栄心の塊になって

進むべき方向を見失ってしまうかもしれません。。

 

あの日、負けることを恥と思わなければ、

ケビンとメリーアンの人生はもっと違っていたかも…。

 

と思ったら…？

そう思ったとしても、人はやっぱり弱い生き物です。

見栄や虚栄心を捨て去るのは難しい…。

そんなラストです。

 

アル・パチーノはもちろんだけど、

メリーアンを演じたシャーリーズ・セロンの狂気は見事でした。

憔悴しきった表情は見どころのひとつです。