ヒックとドラゴン 3D吹き替え  (2010)

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リロ&スティッチ」のクリス・サンダース&ディーン・デュボア監督が贈る友情と勇気の感動ファンタジー・アドベンチャー・アニメ。ドラゴンとバイキングが互いに憎しみ合い終わりのない戦いを繰り広げていた時代を舞台に、気弱な少年と傷ついたドラゴンの間に芽生えた奇跡の友情と成長の物語を迫力の3D映像で描き出す。
 遠い昔。バーク島と呼ばれる島には海賊のバイキングが暮らしていた。彼らは自分たちを襲うドラゴンを憎み、村を守るためにドラゴンたちと戦い続けていた。幼い頃からドラゴンを倒すための訓練に励み、ドラゴンを倒して初めて一人前のバイキングと認められるのだった。ところが少年ヒックは、一族のリーダー、ストイックの息子でありながら気が優しくて非力な落ちこぼれバイキングだった。そんなある日ヒックは、傷ついて飛べなくなったドラゴン“トゥース”と出会う。みんなには内緒で、こっそりエサをあげるようになったヒックは、次第にトゥースと心を通わせていく。やがて、ドラゴンが決して自分たちの思っていたような恐い存在ではないと気づき始めるヒックだったが…。(allcinema)
 
 
原題:HOW TO TRAIN YOUR DRAGON
 
少年はドラゴンに翼を与え
ドラゴンは少年に勇気を与えた
 
監督: クリス・サンダース ディーン・デュボア 
原作: クレシッダ・コーウェル 『ヒックとドラゴン』(小峰書店刊)
脚本: クリス・サンダース ディーン・デュボア ウィル・デイヴィス 
音楽: ジョン・パウエル 
声の出演: ジェイ・バルシェル ヒック
      ジェラルド・バトラー ストイック
      アメリカ・フェレーラ アスティ
      クレイグ・ファーガソン ゲップ
      ジョナ・ヒル スノット
      T・J・ミラー タフ
      クリステン・ウィグ ラフ
      クリストファー・ミンツ=プラッセ フィッシュ 
  
アニメは好きです。
子供の頃はTVアニメや漫画本で育ったので…。
でも最近はなかなか劇場で観る機会がなかったのですけど、
観て損はなかったです(^^)
 
原題から原作を辿ってみると、
2009年時点で8巻まで出版されている児童書でした。
内容もかなり違っているようで、原作は原作で面白そうです。
バイキングの英雄となったヒック・ホレンダス・ハドック三世が少年時代を回想するという形式で進められる。
バーク島のモジャモジャ族には、ドラゴンを捕えて飼いならすことができる者のみが一人前とみなされ、出来ない者は一族から追放されるという掟があった。一族のリーダーの息子のヒックはなんとかドラゴンを捕えることができたものの、それは歯無し(トゥースレス)でチビなため、皆から馬鹿にされた。そんなヒックとトゥースレスが巨大なドラゴンを退治しようとする。(Wikipedia
 
レイトショーと言うこともあったのでしょうけど、
お客さん、入ってないんですよね~。
他のアニメに流れてるようですね。
ちょっと寂しいかも。
 
ストーリーに捻りはなく、そこに神経を使うことなく映像を楽しめるのはいいですね。
 
偉大なヴァイキングのリーダーの息子として生まれたヒック。
頭は良いし、手先も器用。
だけど貧弱な身体と優しい心の持ち主で、屈強なヴァイキングとは程遠い落ちこぼれ。
そんなヒックは、父親の悩みの種でもあったのです。
 
何とか一人前のヴァイキングになりたいヒックが、
自前の道具で伝説のドラゴン“ナイトフューリー”を仕留めます。
殺そうとナイフを振り上げたヒックだったのですが、
傷ついたドラゴンには、どこにも殺す理由が見つかりませんでした。
 
そしてヒックと、ドラゴン・トゥースとの交流が始まります。
野生の動物が少しずつ心を開いていく様子。
ヒックが自慢の器用さでトゥースを助けて行く様子。
どこにも仕掛けはなく、予想通りの展開が心地いいシーンの積み重ねです。
 
そのヒックと、父親の確執。
息子に何としても一人前のヴァイキングになってほしい父親。
父親のような偉大なヴァイキングになりたいヒック。
ふたりの会話はいつも一方通行で、いつまでたっても平行線。
 
決してアニメの世界だけではないかな。
きっと現実社会でもこんな親子はたくさんいるかもしれない。
 
思いが伝わらないもどかしさ…。
 
ひとつの壮絶な戦いの後、
親子の関係、ヴァイキングとドラゴンの関係が変わります。
 
自分と違うものを受け入れることの勇気。
知ろうとする姿勢。
排除するのではなく、手を取り合う素晴らしさ。
 
アバター】でも【第9地区】でも、それらを排除しようとしてきました。
苦しさがあったそれらとは違って、爽快感でいっぱいになります。
 
戦いの後、目が覚めたヒックが目にした二つのもの。
ひとつはドラゴンのトゥース。
もう一つは…。
ヒックは悲観することなくそれを受け入れます。
 
 
登場するキャラクターたちも、みな個性的に描かれています。
トゥースの目が可愛くて、猫みた~い!と
家に戻って、我が家の猫をなでなでしてしまいました(^^ゞ
 
ドラゴンに乗って飛ぶシーンは雄大
音楽も壮大で、劇場向きの作品です♪