それでも恋するバルセロナ
ホームタウン、ニューヨークを飛び出し、イギリスで3本の作品を手掛けたウディ・アレン監督が、今度は初めてバルセロナを舞台に撮り上げたロマンティック・コメディ。バカンスでスペインを訪れた対照的な2人のアメリカ人女性と、地元のセクシーな画家、そしてエキセントリックなその元妻、4人が織り成す複雑な恋模様が情熱的かつコミカルに綴られる。出演はハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール。ペネロペ・クルスは本作の演技でアカデミー賞助演女優賞をはじめ数々の映画賞を受賞。
親友同士のヴィッキーとクリスティーナだったが、互いの恋愛観はまるで正反対。堅実派のヴィッキーはすでにまじめな青年と婚約中。一方のクリスティーナは、自由奔放に愛を求める情熱家。そんな2人はアメリカを離れ、バルセロナでひと夏のバカンスを楽しむことに。そこに現われたのが色男の画家フアン・アントニオ。たちまち恋に落ちるクリスティーナに対し、最初は警戒心のかたまりだったヴィッキーも次第にフアンの色気によろめきだす。そんな中、彼女たちの前に突然現われたフアンの元妻マリア・エレーナ。フアンを刺したことさえある天才肌の激情家マリア・エレーナの登場で、4人の運命はさらに激しく動き出し…。(allcinema)2008年 アメリカ/スペイン原題:VICKY CRISTINA BARCELONAこの恋、想定外
監督: ウディ・アレン
脚本: ウディ・アレン
出演: ハビエル・バルデム フアン・アントニオ
ペネロペ・クルス マリア・エレーナ
スカーレット・ヨハンソン クリスティーナ
パトリシア・クラークソン ジュディ・ナッシュ
ケヴィン・ダン マーク・ナッシュ
レベッカ・ホール ヴィッキー
クリス・メッシーナ ダグ
フリオ・ペリリャン パブロ・シュレイバー キャリー・プレストン ザック・オース アベル・フォルク
キャストがこれだけ豪華だと、観ちゃいますよね~。
アメリカからスペインへ旅行に来た親友の女二人と
スペイン人の男性と、その元妻による恋愛模様を描いた作品。
といえば、それは楽しげな恋愛ドラマかなと思いますけど、
これがそうではないのですよ。
スペイン人の男性を取り巻く女三人の四角関係?とでもいいましょうか、
かなりドロドロです(^^ゞ
それぞれの個性がとても強烈に描かれていて、
誰かのどこかに共感する部分はある気がします。
真面目で誠実な婚約者がいるのに、危険な匂いのする男に惹かれる。
自分の男に飽き足りなくなってしまう…。
自分探しをしていて、そんな自分を必要だと言ってくれる男に惹かれる。
とはいえ、元妻役のぺネロぺのような激しさは、ちょっと敬遠したいけど…(^^ゞ
でも芸術家としては、その激しさが必要なんでしょうけどね。
タイプの違う女が、なぜ同じ男を愛してしまったか…。
こういう男に女は弱いんだよ、と思わせる部分もあります。
優しさ?優柔不断さ?
イライラしながらも、心地よい場所なんですよね。
ナレーションで綴られる展開は、ちょっと鬱陶しかったりするけど、
さくさくっと進んでいく手伝いをしてます。
バルセロナという土地が心を開放させたんでしょう。
そう感じさせる派手な恋愛物語を楽しみましょう。