食べて、祈って、恋をして (2010)
オスカー女優ジュリア・ロバーツを主演に迎え、ヒロインの再生を綴る大人のヒューマン・ドラマ。女流作家エリザベス・ギルバートの世界的ベストセラーとなった自伝的小説を映画化。女性ジャーナリストが忙しない日常を離れ、イタリア、インド、バリ島を巡る旅を通して新たな自分を見出していく姿を各地の美しい風景と共に描く。監督はTVシリーズ「NIP/TUCK」「Glee」のクリエイター、ライアン・マーフィー。
ニューヨークでジャーナリストとして活躍するリズ。毎日忙しくも安定した結婚生活を送り、その人生は順風満帆に見えた。しかし、どこか満たされない思いを募らせていた彼女はある日、離婚を決意する。そんな中で出会った年下の男とも長続きせず、恋愛依存ばかりの自分に嫌気が差すリズ。そこで彼女は一念発起。思い切って仕事も男も絶ち、全てをリセットしようと、イタリア、インド、インドネシア・バリ島を巡る1年間のひとり旅へ出ることに。こうして、イタリアではカロリーを気にせずグルメ三昧、インドではヨガと瞑想に耽るリズ。そして、最後に訪れたバリ島では予期せぬ出逢いが訪れるのだが…。(allcinema)原題:EAT PRAY LOVE監督: ライアン・マーフィー
製作: デデ・ガードナー
製作総指揮: ブラッド・ピット スタン・ヴロドコウスキー ジェレミー・クライナー
原作: エリザベス・ギルバート
『食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探求の書』(ランダムハウス講談社刊)
脚本: ライアン・マーフィー ジェニファー・ソルト
撮影: ロバート・リチャードソン
プロダクションデザイン: ビル・グルーム
衣装デザイン: マイケル・デニソン
編集: ブラッドリー・ビューカー
音楽: ダリオ・マリアネッリ
音楽監修: PJ・ブルーム
出演: ジュリア・ロバーツ リズ・ギルバート
ハビエル・バルデム フェリペ
ジェームズ・フランコ
リチャード・ジェンキンス ヴィオラ・デイヴィス ビリー・クラダップ
何とな~く、気分が映画に向かわない日が続いていましたので、
9月初の劇場鑑賞です。
ある種、癒しの映画なんでしょうね~。
癒されて、途中で睡魔に襲われたり…。
退屈で、久々に時間を気にしてしまって、
長さを感じさせてしまっちゃいけないよな~。
なんていうのが最初の感想だったりしたんですが…。
でも実は、こんな風に人生を?自分を?捨てて
リセットできるって羨ましい…と思ったのも事実なんです。
変わること、変えることに憶病で、ずっと今の自分でいるけど、
本当はどうしたいんだろう?
どんな風に生きたかったんだろう?
と、今更捨て去ることのできない自分を、恨めしく思ってしまいました。
30代、もしかしたらそういう時期が自分にもあったら、
勇気を持ってリセットできたかな。
そんなことを考える余裕もなくて、必死だった30代。
今、ちょうどその時期にいる女性たちには、
自分を見つめるきっかけになる作品かもしれません。
変わること、変えること、に積極的になりましょう♪
作品としては、主人公のリズがとにかくよく喋ってうるさい(^^ゞ
人の話は聞かない、と分かってはいるようだけど、
彼女にこそ“沈黙の行”は必要だと感じました。
自分を縛りつける物から逃げ出すだけじゃなくて、
…それだとただの自己チューですから…。
相手を思いやる気持ちは、もっと持ってほしい。
って、そういう風に誇張されていたのかもしれないけどね。
そうでなければ、きっと同じことを繰り返すよ。
と言いたかったです(^^ゞ
イタリアでの“食べて”はお見事!
美味しそうな料理と、それを平らげるリズ。
インドでの“祈って”は、祈ることの意味が伝わらずに残念。
バリでの“恋して“は恋模様が希薄だったのが残念。
この旅で本来の自分を探せたのか…。
きっとそれは、誰にもわからないんでしょうね。