ゴースト もういちど抱きしめたい (2010)

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日本でも大ヒットした「ゴースト/ニューヨークの幻」を「ホワイトアウト」の松嶋菜々子、「宿命」のソン・スンホン主演で舞台を日本に置き換え、設定も新たに描いたラブ・ストーリー。命を落としゴーストとなったヒロインが、彼女をこの世から失った悲しみに暮れる恋人へ不変の愛を伝えようと心を通わせていく奇跡の行方をファンタジックに綴る。監督はこれまで多くのTV演出を務め、本作で劇場映画監督デビューの大谷太郎
 会社経営者の星野七海はある夜、長身の青年と出逢う。彼は陶芸家志望の韓国人キム・ジュノ。七海も陶芸好きであることから2人は意気投合、間もなく惹かれ合い、いつしか一緒にいることが当たり前の幸せな生活の中で確かな愛を育んでいく。しかし出逢いから1年後の七海の誕生日、彼女は、バイクに乗ったひったくりに襲われ命を落としてしまう。だが、自分の亡きがらを抱きしめるジュノを見た七海の魂は、ゴーストとして彼のそばにとどまることに。するとやがて、ジュノも自分を死に至らしめた犯人に命を狙われていると察知した七海。しかし、その危険も自分の想いも彼に伝えられる術がなく、途方に暮れてしまうのだが…。(allcinema)
 
見えなくても
触れられなくても
あなたをずっと想いつづける
 
 
監督: 大谷太郎 
脚本: 佐藤嗣麻子  中園ミホ 
音楽: 大島ミチル 
音楽プロデューサー: 慶田次徳 
主題歌: 平井堅  『アイシテル』
出演: 松嶋菜々子 星野七海
     ソン・スンホン キム・ジュノ
     鈴木砂羽 上条未春
     橋本さとし 黒田竜二
     宮川大輔  黒沢かずこ 松金よね子 樋田慶子 波岡一喜  嶋田久作 温水洋一 
     樹木希林 運天五月
 
 
金曜日のレイトショーなのに、観客はちらほら…。
前のほうに陣取った主婦らしき一団は、韓流ファンなのかしら(^^ゞ
 
 
オリジナルの「ゴースト/ニューヨークの幻」は思春期の頃だったので、
胸キュンで観た記憶があります。
ロマンチックな中に、笑えるシーンもあって、
デミ・ムーアも可愛かったしね~。
 
そのリメイク版です。
 
ただし、設定が男女逆。
死んでしまうのが女性なのは、作り手に何か意図があったんでしょうか。
 
 
何か意表を突く展開はなく、
主人公の七海の死に関しても、あちこちに怪しい雰囲気を漂わせているので、
気負わずとも“誰が関与しているか”は見えてきます。
 
 
でもだからと言って面白味が半減するということはなく…。
別に犯人探しが目的ではなくて、
あくまでも七海とジュノの恋愛模様が中心なのです。

ジュノに「愛してる」と言われても、
「知ってる」としか答えられないほど恋愛に臆病だった七海。
真実の相手と巡り合いながら、その想いに正直になれなかった七海。
そんなもどかしさを感じさせて、
自分の想いはちゃんと言葉にして伝えよう、と言っているようでした。

チョイ役で登場する人たちは笑いを誘い、
とくに霊媒師役の樹木希林はさすが!
平板な内容に、良いスパイスを効かせてくれています。
 

一押し!というほどの作品ではないけど、
それなりにロマンチックな雰囲気に浸れます(^^)