きみがくれた未来 (2010)
「ハイスクール・ミュージカル」シリーズのザック・エフロンを主演に迎えた奇跡の感動ドラマ。弟を亡くした罪の意識と未来への希望との狭間で揺れ動く青年が、新たな愛の出会いを機に進むべき人生を見出していく姿をファンタジックに描く。共演に「エクトプラズム 怨霊の棲む家」のアマンダ・クルー、「アイ・アム・レジェンド」のチャーリー・ターハン。監督は「セブンティーン・アゲイン」のバー・スティアーズ。
ヨットの才能に恵まれた高校生チャーリー・セント・クラウドは、スポーツ奨学金で大学進学も決まり、前途洋々。だが卒業式の夜、助手席に11歳の弟サムを乗せて車を運転していた時に大規模な衝突事故に遭遇、チャーリーが奇跡的に命を取り留める一方、サムは帰らぬ人となってしまう。弟を守れなかった自責の念に駆られ、葬儀の最中も居たたまれずに墓地の裏手の森へ駆け込んでいくチャーリー。そこは、夕暮れ時に兄弟で野球の練習をするのを日課としていた場所だった。すると、そんな思い出に耽っていたチャーリーの前にサムが現われる。そして、兄弟は再びこの日課を続ける約束を交わすのだった。5年後、チャーリーは進学もヨットも諦め、墓地の管理人となってサムとの約束を守り続けていた。そんなある日、高校の同級生でヨットレースのライバルだったテスと再会。これをきっかけに自らの人生を見つめ直すチャーリーに、やがて選択の時が訪れる…。(allcinema)2010年 アメリカ原題:CHARLIE ST. CLOUDサム、最愛の弟。ずっと一緒だよ。つないだ手は一生離さない。
2010年締めくくりの1本は【バーレスク】を観たかったんですが、
時間が合わずこちらを選びました。
それなりに正解、かな。
映画評論家のおすぎさんが、
とにかくザック・エフロンが綺麗で~!って言ってましたけど、
それは好みの問題か…(^^ゞ
声を大にして言うほどのものではないかと…。
自分のせいで弟を死なせてしまったとしたら、
それは想像できない苦しみですよね。
そこに、生前の約束を果たそうと弟が現れたら…。
厳しいことを言うなら、
自分の起こしたことを直視できない弱さで、作りだしてしまったと言えるでしょう。
でも、そうでもしないと生きていけない、という気持ちもわからんではない。
そのまま殻に閉じこもってしまったらお話しにならないわけで…。
5年の歳月の後、一人の女性と出会うことで、
一度止まった心臓が動き始めた、
その奇跡の意味を知ることになるお話です。
伏線の張り方が上手で、
最後にちゃんと繋がって行くのは、脚本の巧さでしょう。
こういう作品は、先読みしすぎないで、
その場の雰囲気を楽しむ方がいいと思います。
それぞれが、自分のいるべき場所に帰って行くために、
弟が別れを告げるシーン。
分かっていたことだけど、やっぱりウルウルしました。
お母さん役で登場のキム・ベーシンガー。
先だって【L.A.コンフィデンシャル】を観たばかりですが、変わらずの美しさ。
ほんの数場面しか登場しないのがもったいないくらい!
チャーリーの友人がとっても素敵で、見どころの一つでしょう。
ヨットがテーマなので、港町が舞台です。
潮の香りがしそうな風景と、
その反面森もあったり、自然が満載なのもいいですね。
人には生れてきた意味がある。
生きることの素晴らしさを感じられる作品です。
若い人には特にお勧め(^^)v