アニメ カールじいさんの空飛ぶ家

イメージ 1「ウォーリー」のディズニー・ピクサーが贈る感動のアドベンチャー・アニメーション。偏屈で孤独なガンコ老人が、亡き妻との約束を果たすべく2人の思い出が詰まった我が家に大量の風船をつけ、偶然乗り合わせた少年をお供に大冒険に繰り出す姿を、アクションとユーモアを織り交ぜエモーショナルに綴る。監督は「モンスターズ・インク」のピート・ドクター、共同監督にこれがデビューのボブ・ピーターソン。
 古いけれど手入れの行き届いた一軒家に暮らす老人カール・フレドリクセン。開発の波が押し寄せる中、頑なに家を守り抜いてきた。そこは、いまは亡き最愛の妻エリーとの素敵な思い出に満たされた、かけがえのない場所だった。しかし、ついにカールは家を立ち退き、施設に入らなければならなくなる。そして迎えた立ち退きの日の朝、なんとカールは無数の風船を使って家ごと大空へと舞いあがるのだった。それは、エリーと約束した伝説の場所“パラダイス・フォール”への大冒険の始まり。ところがその時、少年ラッセルが空飛ぶ家の玄関に。驚いたカールは渋々ながらもラッセルを招き入れ、一緒に旅をするハメになるのだが…。(allcinema)
 
2009年 アメリ
原題:UP
 
愛する妻が死にました──
だから私は旅に出ます。
 
監督: ピート・ドクター 
共同監督: ボブ・ピーターソン 
製作: ジョナス・リヴェラ 
製作総指揮: ジョン・ラセター  アンドリュー・スタントン 
原案: ピート・ドクター  ボブ・ピーターソン  トーマス・マッカーシー 
脚本: ボブ・ピーターソン  ピート・ドクター 
音楽: マイケル・ジアッキノ
 
ちょっと想像していたのと違ったかな~。
始まって10分ちょっと?
奥さんのエリーとの出会いから、彼女が亡くなるまでが、あっという間に終わってしまって、
感動する間もなく、第Ⅱ部へ?
そんな感じです。
 
観終わってから、このエリーとのエピソードがどんなに素敵だったか。
その後の展開があまりに唐突だったので、導入部となってしまったこの部分を
もっとゆっくり観ていたかった…。

観る側の年齢もあるかもしれないけど、
一緒に旅するラッセルという少年が、自己チューなのが許せない。
こどもは残酷で身勝手なものかもしれないけど、
フレドリクセンさんの大切なエリーとの思い出を、
どんどん隅へ追いやっていく感じがどうも…。
ッセルも孤独な少年みたいで、
家で飼えないからといって、鳥や犬を連れていきたがるのは分かる。
でも、フレドリクセンさんの思いをくみ取れない大雑把さに、イライラする
ラッセル同様、フレドリクセンさんにだって大切にしたいことがあるんじゃないか。
そんな風に思ってしまって、
「残念だったね」
「いいさ、たかが家だ」
という最後の、待っていたはずの会話にすら、ラッセルに優しさを感じない。
 
ま、子供だから仕方ないのか。

その反面、
新しい冒険を始めて、というエリーからのメッセージが心に沁みる。
亡くなった者を悲しんで余生を送るより、
いくつになってからでも、新しい冒険を送ろうと思う人生のほうが良いに決まってる。
エリーにはそういうことがちゃんと分かっていたんだと思うと、
そっちにはいたく感動してしまったのです。

風船が拡がるシーンは綺麗で、声が漏れたほど。
杖をついて歩いていたフレドリクセンさんが、
アクションスターに変身しちゃうあたりも、見応えがあってなお且つ感動的。
 
気楽に楽しめば良いのかもしれませんね。