ザ・ロード

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 アカデミー作品賞受賞作「ノーカントリー」の原作者でもあり現代アメリカ文学を代表する巨匠の一人、コーマック・マッカーシーピュリッツァー賞受賞の同名ベストセラーを「イースタン・プロミス」のヴィゴ・モーテンセン主演で映画化した衝撃の終末未来ヒューマン・ロード・ムービー。文明が崩壊し荒廃したアメリカ大陸をひたすら南を目指して旅を続ける一組の父子を主人公に、飢えや寒さ、さらには人肉さえ口にする暴徒たちの襲撃から我が身を守る極限のサバイバルの行方と、そんな過酷な状況でも最愛の息子の無垢な心を守り通し、人間らしさを失うまいと振る舞い続ける父親の無限の愛を描き出す。息子役にはハリウッド期待の新鋭コディ・スミット=マクフィー。監督は「プロポジション -血の誓約-」のジョン・ヒルコート。(allcinema)
 
2009年 アメリ
T原題:HE ROAD
 
父には息子が、息子には父が全てだった。
それぞれが、相手の全世界となって──。
 
監督: ジョン・ヒルコート 
製作: ニック・ウェクスラー  ポーラ・メイ・シュワルツ  スティーヴ・シュワルツ 
製作総指揮: トッド・ワグナー  マーク・キューバン  マーク・バタン  ラッド・シモンズ 
原作: コーマック・マッカーシー  『ザ・ロード』(早川書房刊)
脚本: ジョー・ペンホール 
撮影: ハビエル・アギーレサロベ 
プロダクションデザイン: クリス・ケネディ 
衣装デザイン: マーゴット・ウィルソン 
編集: ジョン・グレゴリー 
音楽: ニック・ケイヴ  ウォーレン・エリス 
出演: ヴィゴ・モーテンセン 
    コディ・スミット=マクフィー 
    ロバート・デュヴァル 
    ガイ・ピアース 
    シャーリーズ・セロン 
    モリー・パーカー 
    ギャレット・ディラハント 
    マイケル・ケネス・ウィリアムズ 
 
終末。
そういう時が来るのかどうかわからないけど、見たいとも知りたいとも思わない。
だってとても耐えられそうもないから…。
 
たとえ一人じゃないとしても・・・。
父がいる、息子がいる。
そういう相手がいたとしても、いつ一人になるか分からない。
そんな不安の中で旅することができるんだろうか。
 
希望のない時代を生きたくないと、一人去った母親。
彼女の気持ちも難しい。
だって彼女には息子がいるのに。

死ぬことも生きることも、自分では選べなかったのかもしれない。
だから生きる希望を息子に託して旅を続けたのかもしれない。
弱さを見せずに生きる父親の姿は、時に狂気ではあったけど、
そうでもしないと生き続けられなかったんだろう。

そんな中で、優しい一面を見せる息子に救いがありました。
彼は、善き人との出会いで優しさを失くさずに生きていけるのかもしれません。
そう祈りたい・・・。
 
 
言葉にするのが難しい内容です。
結論もないし、明快な答えもない。
でも、生きるってそういうものなのかもしれませんね。
ただ前へ進むだけ。
それが生きることなのかもしれません。
 

ヴィゴ・モーテンセンって、本当に魅力的な人だと思います。
単館上映作品が多くて、中々劇場で拝顔できず残念です(^^ゞ
 
母親を演じたシャーリーズ・セロン
彼女は、こういうちょっと心を病んだような役はお上手ですよね~。
朗らかな女性の役も観てみたいけど(^^)