小さな命が呼ぶとき

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 「ハムナプトラ」のブレンダン・フレイザーと「インディ・ジョーンズ」のハリソン・フォード共演で贈る実録ヒューマン・ドラマ。治療法もない難病に冒されてしまった我が子のため、頑固な天才研究者とともに自ら新薬開発のベンチャー企業を興した実在のエリート・ビジネスマンの奮闘の記録を綴る。監督は「ベガスの恋に勝つルール」のトム・ヴォーン
 愛妻と子供たちに囲まれ幸せそうに暮らすやり手ビジネスマンのジョン・クラウリーは、切実な悩みを抱えていた。8歳の娘メーガンと6歳の息子パトリックが、長くても9年しか生きられないとされる難病“ポンペ病”に冒されていたのだ。患者の数が少なくビジネスにならないと治療薬の開発も進まない中、いまやメーガンに残された時間はあと1年に迫っていた。そこでジョンは、ポンペ病研究の第一人者、ロバート・ストーンヒル博士のもとを訪ね、研究を進めるには資金が足りないという彼に援助を申し出る。そして、勤めていた会社を辞め、ビジネスマンとしての才覚を総動員して資金集めに奔走、ストーンヒルの研究環境の整備に邁進するジョンだったが…。(allcinema)
 
2010年 アメリ
原題:EXTRAORDINARY MEASURES
 
難病の子供のため、製薬会社まで起こした──実話の映画化
 
監督: トム・ヴォーン 
製作: マイケル・シャンバーグ  ステイシー・シェア  カーラ・サントス・シャンバーグ 
製作総指揮: ハリソン・フォード  ナン・モラレス 
原作: ジータ・アナンド  『小さな命が呼ぶとき』(新潮社刊)
脚本: ロバート・ネルソン・ジェイコブス 
撮影: アンドリュー・ダン 
プロダクションデザイン: デレク・R・ヒル 
衣装デザイン: ディーナ・アップル 
編集: アン・V・コーツ 
音楽: アンドレア・グエラ 
出演: ブレンダン・フレイザー ジョン・クラウリー
    ハリソン・フォード ロバート・ストーンヒル博士
    ケリー・ラッセル アイリーン・クラウリー
    メレディス・ドローガー メーガン・クラウリー
    ディエゴ・ベラスケス パトリック・クラウリー
    サム・H・ホール ジョン・クラウリー・Jr.
    ジャレッド・ハリス 
    パトリック・ボーショー 
    アラン・ラック 
    デヴィッド・クレノン 
    ディー・ウォーレス 
    コートニー・B・ヴァンス  
 
これは、フジTVの番組…何だったかな?…で放送されていたのを観て
映画化されていることを知っていました。
特に意外性のあるドラマではなかったけど、
キャストに惹かれてリストインしていました。

ふたりのポンぺ病の子供を持つ父親ジョン。
彼は、何とかしてその病に効く薬を作りたかった。
 
結果として、ジョンは無事に子供を救うことができるわけですが、
ハーバードを卒業し、製薬会社に勤めるジョンが、
優秀なビジネスマンだったことは大きいでしょう。
 
もちろん、子供を救いたいと言う強い願いを持ち続けたことも大きいわけですが…。
 
同じような境遇にあっても、ジョンの様に成功する人は少ない。
だから、どことなくお涙ちょうだいのドラマになってるかな?
と思っていると、ちょっと様相が違いました。
 
研究を続けるDr.ストーンヒルは、研究者にありがちな偏屈者。
人と交わることが不得意で、世の中の常識にも囚われない。
 
そんなストーンヒルと組み、会社を辞めベンチャー企業を立ち上げ、
その会社を買収させることに成功したかと思うと、
今度はパートナーのストーンヒルを研究チームから外したり…。
新薬開発のための、企業努力、みたいなものが描かれています。
 
ビジネスの世界は厳しい。
私情を挟ませない企業の中で、ジョンがあがき続けていきます。
 
 
結果…。
ジョンは会社から解雇され、
新薬にはストーンヒルの研究は使われず…。
 
それでもふたりに笑顔があったのは、
子供たちに投薬の効果が見られたからです。
 

事実に基づくドラマにありがちな、盛り上がりの欠如は、
ブレンダン・フレイザーハリソン・フォードの演技で解消されています。
新薬開発に賭けた男たちのドラマ、としてよくできています。
ただ、父親としての姿、家族愛を観たい人には物足りないかも…。

おしゃまなメーガンを演じたメレディス・ドローガーが、とっても愛らしいですよ(^^)