アンダルシア 女神の報復 (2011)

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 「アマルフィ 女神の報酬」で初登場し、TVドラマ「外交官 黒田康作」も製作された織田裕二扮する外交官・黒田康作が活躍するサスペンス・ミステリーの映画版第2弾。スペインを舞台に、巨大な国際犯罪に立ち向かう主人公の運命を描く。共演は黒木メイサ伊藤英明戸田恵梨香。監督は前作に引き続き西谷弘。
 スペイン北部に隣接する小国・アンドラで、日本人投資家・川島の遺体が発見される。すぐさま外交官・黒田康作が現地へ飛ぶ。調査の過程で2人の事件関係者、第一発見者のビクトル銀行行員・新藤結花と事件を担当するインターポール捜査官・神足誠と出会う黒田。何かを隠しているような2人の言動に不審を抱き、事件が単なる物取りではないと睨んだ彼は、やがて巨大な陰謀の核心へと迫っていくが…。(allcinema)
 
守るべきものは、誇りか、愛か
 
監督: 西谷弘 
製作: 亀山千広  市川南  寺田篤  水口昌彦  杉田成道  永田芳男 
プロデューサー: 臼井裕詞  和田倉和利 
エグゼクティブプロデューサー: 石原隆 
アソシエイトプロデューサー: 小林裕幸  上原寿一 
ラインプロデューサー: 森賢正  鶴賀谷公彦 
協力プロデューサー: 牧野正 
アシスタントプロデューサー: 榊原妙子 
原作: 真保裕一   『アンダルシア』(講談社刊)
脚本: 池上純哉 
脚本協力: 酒井雅秋 
撮影: 山本英夫 
美術: 清水剛 
編集: 山本正明 
音楽: 菅野祐悟 
音響効果: 大河原将 
主題歌: イル・ディーヴォ   『TIME TO SAY GOODBYE』
VFXプロデューサー: 大屋哲男 
スクリプター: 藤島理恵 
照明: 小野晃 
整音: 瀬川徹夫 
製作担当: 千綿英久 
選曲: 藤村義孝 
装飾: 田口貴久 
録音: 藤丸和徳 
助監督: 片島章三
出演: 織田裕二 黒田康作
    黒木メイサ 新藤結花
    戸田恵梨香 安達香苗
    福山雅治 佐伯章悟
    (特別出演)
    伊藤英明 神足誠
    鹿賀丈史 安藤康介
    (特別出演)
    谷原章介 川島直樹
    夏八木勲 村上清十郎
 
 
織田裕二ファンですから、これは絶対に外せません(^^)
 
アマルフィ 女神の報酬】から連続ドラマ【外交官 黒田康作】と続くこのシリーズ。
織田裕二の、こういう渋い役どころが好きなので、
どれも大満足なのですが…。
今回は、いつもの織田裕二映画とは違う雰囲気を感じました。
 
どちらかというと、織田さんは、自分を前面に押し出す作品や演技が多く、
織田裕二ありき、と言われる作品に仕上がる傾向にありました。
ファンには堪らないけど、それ以外の人が満足できるかな?みたいな…。
 
ところが、今作は、もちろん主演の織田裕二は文句なくかっこいいんですけど、
黒木メイサ伊藤英明もかなり重要な位置にいました。
どちらかというと、外交官・黒田は陰に回っていると言ってもいいくらいです。
 
黒木メイサ扮する結花にも、伊藤英明扮するインターポールの神足も、
過去に何かあるぞー!とぷんぷんと臭わせます。
そういうそれぞれが抱えた過去と現在が絡まって、
その絡まった糸をほぐすのが黒田の役目、なわけです。
 
カーアクションは、ボーンシリーズを彷彿とさせる迫力。
銃撃戦も、派手ではないけど見せ場のひとつとして盛り込まれ、
もしかしたら黒田の恋物語もある?と期待させたり、
アンダルシア地方の風景は、息をのむほどの広大さで、
飽きさせないシーンが満載です。
 
最終的にベースとなっているマネー・ロンダリング
どちらかというと地味なテーマです。
だからこそ、ひとつずつのシーンに見せ場がないと飽きちゃうかもしれません。

映画に慣れている人なら、怪しいと思える小道具はたくさん登場します。
そういう怪しいものが、やっぱり怪しいことに使われているので、
安心して観ていられるのもいいですね。
 
 
黒木メイサは、この役にはぴったりでした。
伊藤英明も、東大卒のエリートから左遷された警察官の、
くたびれた感じがよく出てました。
そして、前作から引き続き登場なのは戸田恵梨香福山雅治
戸田恵梨香は立派な外交官になってたし、福山雅治扮する情報屋は相変わらずの女ったらし。
出番も多くなって、福山ファンも満足♡
 
テーマは地味でも、娯楽作品としては大満足な仕上がりでした♪