アパートの鍵貸します

イメージ 1 出世の足掛かりにと、上役の情事のためにせっせと自分のアパートを貸している会社員バド(レモン)。だが、人事部長のシェルドレイク(マクマレイ)が連れ込んで来たエレベーターガールのフラン(マクレーン)は、バドの意中の人だった……。B・ワイルダー監督・脚本(ダイアモンドとの共作)による都会派コメディの代表作。鍵やテニスラケットなど小道具を上手く使い、サラリーマンの悲哀と恋物語を鮮やかに描出している。主人公バドのやるせなさを見事に体現しているレモン、またレモンならずともほのかな恋心を抱かせるマクレーン(オスカー候補)の可愛らしさ、これがなければ、いかにワイルダーとは言え、ここまでの名作とはならなかったであろう。本作に憧れて作られた日本のTVドラマの何と多いことよ!(allcinema)
 
1960年 アメリ
原題:THE APARTMENT
 
監督: ビリー・ワイルダー 
製作: ビリー・ワイルダー  I・A・L・ダイアモンド 
脚本: ビリー・ワイルダー  I・A・L・ダイアモンド 
撮影: ジョセフ・ラシェル 
音楽: アドルフ・ドイッチ 
出演: ジャック・レモン C・C・バクスター(バド)
       シャーリー・マクレーン フラン
       フレッド・マクマレイ J・D・シェルドレイク
       レイ・ウォルストン 
       デヴィッド・ルイス 
       ジャック・クラスチェン
 
1960年 アカデミー賞 作品賞受賞
      ゴールデングローブ賞 作品賞受賞 (コメディ)
                                   主演男優賞 ジャック・レモン (コメディ/ミュージカル)
                                   主演女優賞 シャーリー・マクレーン (コメディ/ミュージカル)
 
な~るほど、そういう内容だったんだ~と思ったのが最初の感想。
不倫とかホテル代わりに使われるアパートだとか、
それを利用して昇進しようとするサラリーマンだとか、けっこう後ろ向きの内容です。
それなのに、ドロドロせずに嫌味なく描いているので、名作として残っていくんだろうな、
というのが全体的な感想。
 
そして何より、ジャック・レモンが演じたサラリーマンの悲哀と滑稽さ。
シャーリー・マクレーンのかわいらしさ。
それで作品を盛り上げているのは確かです。
 
既婚男性が女性をつなぎ止めるために「離婚する」と言い続ける男、
分かっていても別れられない女、
そして、そんなどうしようもない女性でも好きになってしまう男。
男と女は不思議だ…。
 
いつの時代でも同じ。
普遍的なテーマだから、多くの人に愛される作品なんでしょうね。