セント・オブ・ウーマン/夢の香り
気難しく人間嫌いな全盲の退役軍人と、心優しいエリート寄宿学校の苦学生との年齢差を越えた友情を描き出した感動作。A・パチーノの熱演(彼のまったく動かない“瞳”の演技に注目!)やC・オドネルのさわやかな演技は言うに及ばないが、「ミッドナイト・ラン」で男同士の奇妙な友情を軽快に見せてくれたM・ブレスト監督が、今度は打って変わってじっくりと人間愛を描き、コミカルなアクション映画が得意と思われていた監督の奥の深さを認識できる点も記憶しておきたい。尚、A・パチーノは七度目のノミネートにして遂にアカデミー主演賞受賞! G・アンウォーとタンゴを踊るシーンは絶品!(ゴールデン・グローブ賞でも作品賞、脚本賞、主演男優賞を受賞している)(allcinema)1992年 アメリカ
原題:SCENT OF A WOMANクリス・オドネル
ジェームズ・レブホーン
ガブリエル・アンウォー
フィリップ・S・ホフマン
リチャード・ヴェンチャー
サリー・マーフィ
ブラッドリー・ウィットフォード
ロシェル・オリヴァー
マーガレット・エジントン
トム・リース・ファレル
ニコラス・サドラー
ロン・エルダード
フランセス・コンロイ
ジューン・スキッブ
デヴィッド・ランズベリー
パチーノファンの彼のお勧め作品です(*^_^*)
なんの知識もなく見始めたんですけど、
アカデミー賞主演男優賞受賞だったんですね~。
156分ということで、長さは覚悟してましたが、長さは感じさせない作品でした。
パチーノが主役のはずなのに、なぜだか高校生が登場して始まります。
おや?と思っていたら、その高校生が巻き込まれた事件がひとつのテーマとなっていました。
おや?と思っていたら、その高校生が巻き込まれた事件がひとつのテーマとなっていました。
高校生のチャーリーは、奨学金をもらう苦学生。
親の七光で将来を約束されているような友人たちが、学校長に悪戯をしたことを目撃します。
ところがチャーリーは、学校長が問い詰めても“犯人”を告げようとはしませんでした。
絶対に仲間を裏切らない。
チャーリーの信念があったのです。
親の七光で将来を約束されているような友人たちが、学校長に悪戯をしたことを目撃します。
ところがチャーリーは、学校長が問い詰めても“犯人”を告げようとはしませんでした。
絶対に仲間を裏切らない。
チャーリーの信念があったのです。
気難しいし、女好きだし、下ネタ好きだし、周囲の空気を読まないし、
と、単なる高校生が相手できるような人物ではなかったのです。
と、単なる高校生が相手できるような人物ではなかったのです。
そんな、生きる意味を見いだせずに、死ぬことを考えていたプライドの高い男が、
高校生の純粋さに助けられ、年齢を超えた友情を生み出します。
そしてそのお返しに、チャーリーが抱えていた冒頭の事件を解決する手助けをする、というお話し。
パチーノは全盲の役ですが、これが見事!
眼球が動かないのです。
ちょっと下を向き加減の仕草もそうだし、
相手を見て話しているようでも、何も映し出していないような表情など、
本当に見えていないのでは?と思ってしまうほどです。
眼球が動かないのです。
ちょっと下を向き加減の仕草もそうだし、
相手を見て話しているようでも、何も映し出していないような表情など、
本当に見えていないのでは?と思ってしまうほどです。
そして多分これを観た全ての人が感動するであろう“タンゴを踊るシーン”。
タンゴはもちろん色気があってドキドキするんですけど、
そこでもやっぱり“見えていない”人を感じることができるのです。
タンゴはもちろん色気があってドキドキするんですけど、
そこでもやっぱり“見えていない”人を感じることができるのです。
シーンのひとつひとつはどれをとっても見事です。
パチーノの演技はアカデミー賞受賞も納得です。
パチーノの演技はアカデミー賞受賞も納得です。
登場してきた瞬間からもしかして?と思ったのは
チャーリーの友人役で登場の若かりし頃のフィリップ・S・ホフマン。
高校生役なんて笑っちゃいますけどね。
チャーリーの友人役で登場の若かりし頃のフィリップ・S・ホフマン。
高校生役なんて笑っちゃいますけどね。
がんじがらめのプライドで、自分のことを認めることができないフランク。
死ぬしかないと思いこんでいるフランク。
家族からも見放され…。
いやいや、そう仕向けている愚かでさびしがり屋の男なのです。
そんなフランクが出会ったチャーリーは、
面倒くさいフランクのことを見放したりしない、優しい青年でした。
ただ優しいだけでなく、仲間を裏切らないという、芯の強さも持っていました。
男として、一人の人間としてふれ合ううちに、フランクはチャーリーを認め、
生き方を変えることを決めたのかもしれません。
「クリスマスに会おう。」
そんな会話で、フランクが生きることを選んだことを知ります。
これからもふたりの関係が続くことが嬉しいラストでした。
面倒くさいフランクのことを見放したりしない、優しい青年でした。
ただ優しいだけでなく、仲間を裏切らないという、芯の強さも持っていました。
男として、一人の人間としてふれ合ううちに、フランクはチャーリーを認め、
生き方を変えることを決めたのかもしれません。
「クリスマスに会おう。」
そんな会話で、フランクが生きることを選んだことを知ります。
これからもふたりの関係が続くことが嬉しいラストでした。