17歳の肖像

イメージ 1  大きな時代の転換期を目前にした60年代初頭のロンドンを舞台に、多感で好奇心旺盛な16歳の少女が、はるかに年の離れた30代のプレイボーイと恋に落ちたことで体験する危うくも刺激的な日々と、揺れる心の軌跡を瑞々しいタッチで綴る思春期ドラマ。英国の女性ジャーナリスト、リン・バーバーの回顧録を基に、「幸せになるためのイタリア語講座」のロネ・シェルフィグ監督が映画化。ヒロインを演じたキャリー・マリガンは各方面から絶賛され、一躍ハリウッド期待の新星として大いに注目を集める存在に。共演は「ニュースの天才」「エスター」のピーター・サースガード
 1961年、ロンドン郊外。16歳の少女ジェニーは、両親が期待するオックスフォード大を目指して勉強に励む優等生。しかし、本心ではパリに憧れ、退屈な毎日にうんざりしていた。そんなある日、彼女は倍以上も年の離れた男性デイヴィッドから突然声をかけられる。最初は身構えたジェニーだったが、デイヴィッドの紳士的で知的な言動に心を許し、あっという間に恋に落ちてしまう。ほどなく両親の信頼も獲得したデイヴィッドは、彼女をナイトクラブや音楽会といった魅惑的な大人の世界へと導いていく。そんなデイヴィッドにすっかり夢中になるあまり、大事な勉強にまるで身が入らなくなってしまうジェニーだったが…。(allcinema)

 
 
2009年 イギリス
原題:AN EDUCATION
 
あの頃に戻っても、
私は私を止めたりしない。
 
 
監督: ロネ・シェルフィグ 
製作: フィノラ・ドワイヤー  アマンダ・ポージー 
製作総指揮: ジェームズ・D・スターン  ダグラス・E・ハンセン  ウェンディ・ジャフェット 
             デヴィッド・M・トンプソン  ジェイミー・ローレンソン  ニック・ホーンビィ 
原作: リン・バーバー 
脚本: ニック・ホーンビィ 
撮影: ジョン・デ・ボーマン 
プロダクションデザイン: アンドリュー・マッカルパイン 
衣装デザイン: オディール・ディックス=ミロー 
音楽: ポール・イングリッシュビー 
出演: キャリー・マリガン ジェニー
       ピーター・サースガード デイヴィッド
       ドミニク・クーパー ダニー
       ロザムンド・パイク ヘレン
       アルフレッド・モリナ ジャック
       カーラ・セイモア マージョリー
       エマ・トンプソン 校長
       オリヴィア・ウィリアムズ スタッブス先生
       サリー・ホーキンス セイラ
       マシュー・ビアード グラハム
       アマンダ・フェアバンク=ハインズ ヘイティ
       エリー・ケンドリック ティナ
 
なぜ観ようと思ったのか、TSUTAYAさんのリストに入れていた理由が思い出せない…(^^ゞ
2009年のアカデミー賞 作品賞、主演女優賞、脚色賞 にノミネート。
そんな作品でした。

いわゆる女子高生の青春ドラマです。
1961年のイギリスが舞台。
時代背景は分からないんですけど、女性の社会進出が進み始めた頃なんでしょうか。
女性にも教育を受けさせようという社会なのかな。
利発なジェニーには、学校中がオックスフォードへの進学を期待していました。
 
オックスフォードへの進学を期待しているのは、父親も同じ。
母親は何も言わずに夫に従う。
そんな両親の言うとおりにに進学することを第一と考えていた優等生のジェニー。
そんななジェニーは、周囲の期待に応えるべく努力もしていたけど、
どこかでそういう生き方に疑問も持っていたのです。
 
そこに登場したのが、大人の魅力を持つデイヴィッド。
知らない大人の世界を見せてくれる彼に、ジェニーはどんどん惹かれて行きます。

そういうお年頃よね~と思っちゃいます。
16,7歳の頃って、そのままで充分に綺麗なのに、
お化粧してみたがったり、髪を染めてみたがったり。
お酒やたばこ、恋愛にも興味があったりと、大人の世界に憧れるもんなんですよね~。
 
たかが2,3年くらい我慢すればいいことじゃん。
と思って高校時代を過ごしたので、個人的には全てを肯定できるわけじゃないけど、
その気持ちはよくわかります。
 
デイヴィッドが見せてくれる世界は、憧れていた世界。
お化粧し、ドレスアップし、バーでダンスをしたり…。
夢見るような時間でした。
 
でもそんな時間は長く続かないんです。
そう甘くはない…。
デイヴィッドの素性は、登場した時から胡散臭い。
その正体が明らかになる前から、何となく嫌な感じはするんですけどね。
そのデイヴィッドの裏切りで、打ちのめされるジェニー。

勉強して何になる!?
正論を持って教師を侮辱するシーン。
ここは、打算で生きてる大人にとってはちょっと痛い。
 
でも、大人には大人の分別があるし、
自分の価値観で生きている女性の美しさを、ジェニーが知ったのは救われます。
 
ちょっと高い授業料を払ったけど、
人より早く大人の世界を垣間見たけど、
それだけの経験を糧にして、ジェニーがどんな女性になるのか…。
かなりしたたかそうですけどね(^^ゞ
 
現代の感覚で観ちゃうと違和感を感じるかもしれないけど、
入り込んで観てしまいました。
面白かったです♪

 
原題の《EDUCATIO》って教育という意味なんですね~。
納得です(^^)