ザ・ファイター
「ディパーテッド」のマーク・ウォールバーグが自ら製作・主演を務め、実在のアイルランド系ボクサー、ミッキー・ウォードの波瀾のボクシング人生を映画化した伝記ドラマ。ミッキー・ウォードとその兄でかつての名ボクサー、ディッキー・エクランドが数々の挫折を乗り越え、二人三脚で再起を目指す中で家族の絆を取り戻していく姿を、迫真のボクシング・シーンとともに綴る。ディッキー・エクランド役は「ダークナイト」のクリスチャン・ベイル。共演に、メリッサ・レオ、エイミー・アダムス。監督は「スリー・キングス」「ハッカビーズ」のデヴィッド・O・ラッセル。アカデミー賞では、クリスチャン・ベイルとメリッサ・レオが本作での熱演でみごと助演賞部門のダブル受賞を果たした。
アメリカ、マサチューセッツ州。低所得者の労働者階級が暮らす寂れた街、ローウェル。兄ディッキーは、一度は天才ボクサーとしてスポットライトを浴びたもののドラッグで身を持ち崩してしまい、今ではあのシュガー・レイ・レナードからダウンを奪ったというかつての栄光にしがみつくだけの荒んだ日々を送っていた。一方、対照的な性格の弟ミッキーもボクサーとして活躍するが、自分勝手な兄とマネージャーでありながらマッチメイクに無頓着な母アリスに振り回され連敗続き。ミッキーの新たな恋人シャーリーンは、悪影響ばかりの家族から離れるべきだとミッキーを説得するが…。(allcinema)2010年 アメリカ
原題:THE FIGHTER上映時間 116分
頂点
監督: デヴィッド・O・ラッセル
製作: デヴィッド・ホバーマン トッド・リーバーマン ライアン・カヴァナー マーク・ウォールバーグ
ドロシー・オーフィエロ ポール・タマシー
製作総指揮: タッカー・トゥーリー ダーレン・アロノフスキー レスリー・ヴァレルマン キース・ドリントンエリック・ジョンソン
原案: キース・ドリントン ポール・タマシー エリック・ジョンソン
脚本: スコット・シルヴァー ポール・タマシー エリック・ジョンソン
撮影: ホイテ・ヴァン・ホイテマ
プロダクションデザイン: ジュディ・ベッカー
衣装デザイン: マーク・ブリッジス
編集: パメラ・マーティン
音楽: マイケル・ブルック
音楽監修: ハッピー・ウォルターズ シーズン・ケント
出演: マーク・ウォールバーグ ミッキー・ウォード
クリスチャン・ベイル ディッキー・エクランド
エイミー・アダムス シャーリーン・フレミング
メリッサ・レオ アリス・ウォード
ジャック・マクギー ジョージ・ウォード
メリッサ・マクミーキン ビアンカ・ハンター エリカ・マクダーモット デンドリー・テイラー
ジェナ・ラミア フランク・レンズーリ マイケル・バッファー シュガー・レイ・レナード
ボクサーの、成功までのシンデレラストーリーかと思っていたんですが、
ちょっと違ってましたね。
ちょっと違ってましたね。
自分を食い物にしようとする家族。
才能を認めてくれる人がいるのに、家族を振りきることができない。
良い金づるとしか見ていないような言動。
才能を認めてくれる人がいるのに、家族を振りきることができない。
良い金づるとしか見ていないような言動。
はたから見てると、この家族には心底イライラさせられます。
マネージャーと称する母親はともかく、
7人もいる姉たちは、働いているとは思えない。
ただそこにいて文句を言うだけ。
兄のディッキーは、トレーナーだけど薬物中毒者だし…。
なぜそこまで家族と一緒でなければいけないのか、
身を削ってお金を稼ぐのはなぜ?
家族は味方なのか?
マネージャーと称する母親はともかく、
7人もいる姉たちは、働いているとは思えない。
ただそこにいて文句を言うだけ。
兄のディッキーは、トレーナーだけど薬物中毒者だし…。
なぜそこまで家族と一緒でなければいけないのか、
身を削ってお金を稼ぐのはなぜ?
家族は味方なのか?
酷い環境の中で、うまくいかないことが延々と描かれていて、
ちょっと息が詰まる感じでした。
事態が動き始めたのは、ディッキーが逮捕されてから。
その時の怪我で、ミッキーはボクシングを辞めようとするんだけど、
恋人の助言もあって、もう一度リングに上がることを決めるのです。
その時の怪我で、ミッキーはボクシングを辞めようとするんだけど、
恋人の助言もあって、もう一度リングに上がることを決めるのです。
そしてもうひとつ。
ディッキーを始め、家族との決別を決心。
それでミッキーを取り巻く環境が変わり、才能を発揮することができるようになります。
ディッキーを始め、家族との決別を決心。
それでミッキーを取り巻く環境が変わり、才能を発揮することができるようになります。
家族とは切っても切れないもの、というのは世界共通ですね。
そういう絆に振り回されたり、それでも絆のおかげで頂点に立つことが抱きたんだろうし、
なんとも厄介なものですね。絆って…。
そういう絆に振り回されたり、それでも絆のおかげで頂点に立つことが抱きたんだろうし、
なんとも厄介なものですね。絆って…。
ディッキーが大切にしていた過去の栄光は、
過去の遺物でしかないと気がつき、決別することで兄弟が成長する話でもあります。
弟のために恋人を説得した後去っていく後ろ姿は、切なかった…。
過去の遺物でしかないと気がつき、決別することで兄弟が成長する話でもあります。
弟のために恋人を説得した後去っていく後ろ姿は、切なかった…。
互いを束縛し合う関係ではなく、尊重し合う関係であり続けてほしい。
そう思わずにはいられませんでした。
そう思わずにはいられませんでした。
この家族、決して憎み合っているわけではないんですもんね…。
チャンピオンになった瞬間は、
勝負に勝ったことと同じくらいに家族の絆を感じて、やっぱり感動的でした。
主演のマーク・ウォールバーグ。
クリスチャン・ベールばかりが目立ってますけど、いい味出してます。
余談ですけど、母親と7人の姉に囲まれているせいか、
かなり強気な女性を恋人にしましたよね。
あのくらい強気じゃないと、この家族の一員にはなれないかも…(^^ゞ