キッズ・オールライト

イメージ 1 「アメリカン・ビューティー」のアネット・ベニングと「エデンより彼方に」のジュリアン・ムーアが現代的なレズビアンカップルを演じて高い評価を受けた家族ドラマ。匿名の精子提供でそれぞれに子どもを妊娠、出産したレズビアンカップルと、大人になるにしたがって次第に自分たちの生物学的父親の存在が気になり始めた2人の子どもたちが織りなす複雑な人間模様をコミカルなタッチで綴る。共演はマーク・ラファロミア・ワシコウスカジョシュ・ハッチャーソン。監督は「しあわせの法則」のリサ・チョロデンコ
 ニックとジュールスはレズビアンカップル。結婚している2人には18歳になる娘ジョニと15歳の息子レイザーがおり、郊外の一軒家で仲良く暮らしていた。そんな中、年頃のレイザーは、母親たちに精子を提供した“父親”の存在が気になり始める。そして、母親たちが喜ばないと尻込みするジョニをたきつけて、2人で父親捜しを始めることに。するとやがて、人気レストランのオーナーを務めるポールという男性が生物学上の父親であることが判明する。気ままな独身生活を送る気さくなポールにすんなりと打ち解けてゆくジョニとレイザー。一方、子どもたちがポールと会っていることを知ったニックとジュールスは、事態を穏便に終息させようと、ポールを食事会に招くことにするのだが…。(allcinema)
 
2010年アメリ
原題:THE KIDS ARE ALL RIGHT
上映時間 107分

 
青空の下、共に生きる。
家族になる。
 
監督: リサ・チョロデンコ 
製作: ゲイリー・ギルバート  ジェフリー・レヴィ=ヒント  セリーヌ・ラトレイ 
       ジョーダン・ホロウィッツ  ダニエラ・タップリン・ランドバーグ  フィリップ・エルマン 
脚本: リサ・チョロデンコ  スチュアート・ブルムバーグ 
撮影: イゴール・ジャデュー=リロ 
プロダクションデザイン: ジュリー・バーゴフ 
衣装デザイン: メアリー・クレア・ハンナン 
編集: ジェフリー・M・ワーナー 
音楽: カーター・バーウェル 
音楽監修: ライザ・リチャードソン 
出演: アネット・ベニング ニック
    ジュリアン・ムーア ジュールス
    ミア・ワシコウスカ ジョニ
    マーク・ラファロ ポール
    ジョシュ・ハッチャーソン レイザー
    ヤヤ・ダコスタ タニヤ
    クナル・シャーマ  エディ・ハッセル  ゾーシャ・マメット  ホアキンガリード 
    レベッカ・ローレンス  リサ・アイズナー  エリック・アイズナー 
    サーシャ・スピルバーグ  ジェームズ・マクドナルド 

 
 
母親がふたりと子供がふたりという家庭。
変わっているのは、
母親がゲイのカップルだということと、子供は精子提供者から生まれたということ。
まだ日本では馴染みがないから、現実的ではない設定に入り込めないんだけど、
当人たちは至って普通に暮らしています。
そこに精子提供者が現れたことで、それまで保たれていたバランスが崩れてしまう。
 
突飛だと思える設定に振り回されていると、
終盤で母親の一人、ジュールがもう一人ニックに対して、
浮気したことを謝るシーンで、普通の家庭と同じ悩みを感じました。
 
夫婦を維持することは難しい。
家族を維持することは難しい。
時間をかけて、知らない間に想いがずれてしまう。
気がつかないと相手を傷つけることになる…。
 
最近、周囲に離婚やらシングルマザーの話が飛び交っていて、
そう言いう部分には共感もできた気がします。
 
まあ、今では家族の形態も様々なので、
近いうちにこんな家族も生まれることになるのでしょうか…(^^ゞ
 
それにしても、無事に家族の絆が修復されても、
精子提供者は排除されてしまうのは、かなり哀れ…。
男の存在って、それだけなのかしら…ねえ…。
 
“ALL RIGHT”ってそういえる子供も強い。
こんな不思議な家族でも、ちゃんと受け入れていて、
ふたりに『別れるなよ』って言えちゃうんだもん。

主要キャストは、みなさんそれぞれにどこかで観たことあるぞ!という人ばかりで、
それぞれにハマっていました。
ジュリアン・ムーアって中年のおばさんになり切ってたわ…。