ソウル・キッチン

イメージ 1 「愛より強く」「そして、私たちは愛に帰る」のファティ・アキン監督が、様々な民族が集うハンブルクの大衆食堂を舞台に、個性豊かな面々が繰り広げる悲喜こもごもの人生模様をユーモラスに綴るヒューマン・コメディ。主演は、本作の脚本も担当しているアダム・ボウスドウコス。彼が実際にハンブルクで経営し、ファティ・アキン監督も通い詰めていたというギリシャ料理店が本作のアイデアの基になっているとのこと。共演は「es [エス]」のモーリッツ・ブライブトロイと「愛より強く」のビロル・ユーネル
 ドイツ第2の都市、ハンブルクギリシャ系移民の青年ジノスがオーナー・シェフを務める“ソウル・キッチン”は、味にうるさくない常連客が頼りの寂れた庶民派レストラン。私生活でのジノスは、恋人が仕事で上海に赴任することになり離れ離れに。おまけに税務署からは滞納分の督促を迫られ、挙げ句は突然のギックリ腰と不運続きのジノス。そんな時、服役していた不肖の兄イリアスを彼の仮出所のためにレストランの従業員として受入れるハメになる。ところが、イリアスが盗んだDJセットを持ち込み音楽をかけると、店は意外にも大賑わいに。さらに、新たに雇った偏屈シェフ、シェインの料理も次第に評判を呼び、ソウル・キッチンは連日大繁盛となっていくが…。(allcinema)
 
ソウル・キッチン(2009)
SOUL KITCHEN
上映時間 99分
製作国 ドイツ/フランス/イタリア
 
心(ソウル)も満たすレストラン
 
監督: ファティ・アキン 
製作: ファティ・アキン  クラウス・メック 
脚本: ファティ・アキン  アダム・ボウスドウコス 
撮影: ライナー・クラウスマン 
編集: アンドリュー・バード 
音楽スーパーバイザー: クラウス・メック 
出演: アダム・ボウスドウコス ジノス・カザンザキス
    モーリッツ・ブライブトロイ イリアスカザンザキス
    ビロル・ユーネル シェイン・ヴァイス
    ウド・キア 投資家
    アンナ・ベデルケ ルチア・ファウスト
    フェリーネ・ロッガン ナディーン・クルーガー
 
最近とんとご無沙汰のレンタルショップに、久しぶりに出かけてみました。
お正月で、TV番組がつまんない…。
 
何を観ようかとうろうろしてるときに、ふと目にとまりました。
これ、確かSIGEさんが年間ベスト10で紹介してたっけ。
と、早速レンタル。
 
レビューは読んでなかったので、知識がなく、
始まっておや?どこの映画?
英語じゃないぞ、と思って良く聞いてみると、ドイツ語みたい。
 
と、前置きが長くなりましたが…(^^ゞ
 
ソウル・キッチン”で用意されているメニューに苦笑い。
全部冷凍食品だし、オーナーシェフのジノスが、不器用に皿に並べてる…。
お客さんはそういうことに関心がない、一般庶民。
大衆食堂と言ったことろですね。
 
そのジノスに、次々と不幸なことが続きます。
恋人は仕事で上海に行くし、腰痛は酷くなるし、税金滞納で税務署に睨まれるし…。
挙句の果てに服役中のお兄さんが、仮釈放でやって来る。
 
このお兄さん、ギャンブル好きでお調子者で、危険な匂いがぷんぷん。
 
ジノスは恋人を追って上海に行くために、腕は良いけど世渡り下手なシェフを雇うことにしたら、
こだわりが強すぎて客の反感を買って、店は開店休業の憂き目にあいます。
 
店の浮き沈みに加えて、土地買収の話も絡んで盛りだくさん。
 
ジノスは店も恋人も失くしてしまって、それでももう一度頑張るぞ!という話かと思ったら、
意外にもそこから先があって、ちゃんとハッピーエンドなんです。
ちょっとお洒落になったジノスと、“ソウル・キッチン”に嬉しくなっちゃいました。
 
冒頭の、ジノスが作った冷凍食品の料理に比べて、
雇ったシェフが作った料理の見事なこと!
これは作ってる途中から本当に美味しそうでした♪
 
かなり過激なセリフやシーンもあるんだけど、ご機嫌な音楽がいっぱいです。

ジノスの、店に懸ける想いの強さに圧倒されつつ、勢いで観ちゃう作品でした。
ジノスって、ほんとにいい奴なんですよ~(^^♪