水曜日のエミリア

イメージ 1 「ブラック・スワン」でみごとアカデミー主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンがその前年の2009年に自ら製作総指揮を務め主演したヒューマン・ドラマ。生まれたばかりの我が子を失い、悲しみから立ち直れないヒロインの揺れる心模様を等身大に描き出す。アイアレット・ウォルドマンの小説を「偶然の恋人」のドン・ルース監督が映画化。共演はTV「フレンズ」のリサ・クドロー
 ニューヨークで新人弁護士として働くエミリアは事務所の上司ジャックと恋に落ちる。妻子のいるジャックだったが、やがてエミリアは彼の子どもを妊娠、ジャックの離婚によって晴れて結婚にこぎ着け、幸せを手にしたかに思われた。しかし、幸せの象徴だった赤ちゃんは、生まれてわずか3日で突然死してしまう。悲しみに暮れるエミリアは、前妻との間を行き来するジャックの連れ子ウィリアムとも上手く関係を結べず、次第に追い詰められていく。(allcinema)

LOVE AND OTHER IMPOSSIBLE PURSUITS
THE OTHER WOMAN
上映時間 102分
製作国 アメリ
 
それでも、人生は愛おしい。
 
監督: ドン・ルース 
製作: マーク・プラット  キャロル・カディ 
製作総指揮: ナタリー・ポートマン  アビー・ウルフ=ワイス  レナ・ロンソン  カシアン・エルウィズ 
原作: アイアレット・ウォルドマン 
脚本: ドン・ルース 
撮影: スティーヴ・イェドリン 
プロダクションデザイン: マイケル・ショウ 
衣装デザイン: ペギー・シュニッツァー 
編集: デヴィッド・コドロン 
音楽: ジョン・スウィハート 
出演: ナタリー・ポートマン エミリア
       スコット・コーエン ジャック
       チャーリー・ターハン ウィリアム
       ローレン・アンブローズ ミンディ
       リサ・クドロー キャロリン
 
ナタリーが出てると観たくなる。そんな感じでチョイスしました。
彼女自身が製作に関わっているというのですから、かなり思い入れはある作品なんでしょう。
が…。
どうも主人公のエミリアに共感できずに終わってしまいました。
 
子供を失くした若き母親。
略奪愛をした若き後妻。
8歳の継子と暮らす継母。
並べただけでも、うまくいきそうな雰囲気がしませんよね。
 
略奪愛の結果、後妻として新しい家族を持ったまでは良かったけど、
継子のウィリアムは前妻の言うことばかり聞いて、自分の言うことは聞かない。
夫との子供はわずか三日で亡くなってしまう。
それで新しい家族としてうまくやって行こうと思っても、思い通りならないのは当たり前なんだけど、
エミリアはやれると、やっていると思っているわけです。
 
追い出された前妻は、ウィリアムのことが気がかりでずっと口を出し続けます。
その愛情の示し方もかなり偏っているけど、
でもエミリアには、ウィリアムに対する
愛情をあまり感じられません。
 
“子供に慣れていないだけよ”と姉に言われるけど、本当にその通り。
 
一方的にウィリアムを信じる夫のジャックもどうかとは思うけど、
それでももっとウィリアムの目線になってあげればいいのに、と思います。
 
エミリアにとっては、自分の家庭がうまくいかなかったから、
ちゃんと家庭を作りたいと思ったのは、後に両親の離婚の理由から分かりますが、
それでも略奪したんだから、もっと申し訳ないという気持ちにならないのかしら。
なんて思ったのですけど…(^^ゞ
 
とっても身勝手に思えてしまうシーンが多くありました。
お国柄なのかもしれないけどね。

ウィリアムはエミリアとの新しい家族を望んでいることが分かって、
それで丸く収まるのですけど、
よかったよかったと、手放しで喜べないのはなぜ…?
エミリアさん。優しい奥さん、優しいお母さんになってね、と願わずにはいられません。