カントリー・ストロング

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 アルコールに溺れて自滅していた元カントリー・ミュージック界のスターが再起を図ってライブツアーに臨んでいく姿とその人間模様を描いた音楽ヒューマン・ドラマ。
 元カントリー音楽界のスター、ケリー。ダラスでのライブの事故がきっかけで酒に溺れ、リハビリ施設に入っていた彼女はある日、マネージャーで夫のジェームズが持ちかけてきた復活ライブツアーに駆り出される羽目に。2人の若手歌手と共にツアーを催し、かつての輝きを少しずつ取り戻していくケリー。またその舞台裏では、4人の関係が様々に繰り広げられていく。やがて、因縁のダラスでツアーのラストを迎えるケリーだが…。(allcinema)
 
2010年
日本未公開
原題:COUNTRY STRONG
上映時間 117分
製作国 アメリ
 
監督: シャナ・フェステ 
製作: ジェンノ・トッピング  トビー・マグワイア 
製作総指揮: メレディス・ザムスキー 
脚本: シャナ・フェステ 
撮影: ジョン・ベイリー 
プロダクションデザイン: デヴィッド・J・ボンバ 
衣装デザイン: ステイシー・バタット 
編集: キャロル・リトルトン   コナー・オニール 
音楽: マイケル・ブルック 
音楽監修: ランドール・ポスター 
出演: グウィネス・パルトロー ケリー・カンター
    ティム・マッグロウ ジェームス・カンター
    ギャレット・ヘドランド ボー・ハットン
    レイトン・ミースター チャイルズ・スタントン
    マーシャル・チャップマン 
    ジェレミーチャイルズ 
 
レンタルショップの棚で気になっていた作品で、ようやく手にしてみました。
日本未公開なんですね。
面白かったけど、カントリーだからちょっと難しかったのかな?
 
タイトル通り、カントリーミュージシャンの話だから、
とにかくカントリーミュージック満載。
それだけ◎
 
おまけに、グウィネス・パルトローってこんなに歌える人だったんだってびっくり。
山場のコンサートシーンは鳥肌もんでした。
歌もだけど、パフォーマンスもすごく素敵でした。
 
アルコール依存症になったケリーは、グラミー賞も受賞した経歴を持つスターシンガー。
今は見る影もなく、更生施設で過ごしているんだけど、
再起を図るツアーを始めるために、プロデューサーの夫と出ていくところから始まります。
 
ケリーは、アルコール依存症と流産した悲しみでボロボロ。
夫からの愛情も感じられずに、施設にいるボーの優しさに癒される日々。
 
夫のジェームスは、妻に輝いていてほしいと願い続けつつも、
新人シンガーの発掘にも忙しい。
妻を愛しているけど、荒れた妻を前に、それをどう表現していいのか分からなくなっている。
 
街の酒場で歌うボーは力のあるシンガーだけど、
優しさからケリーに関わり、そして新人シンガーのチャイルズにも関わり、
身動きが取れなくなっている。
 
新人シンガーのチャイルズは、力はあっても極度の上がり症でステージを失敗。
それでも成功したいと必死でジェームズに取り入ろうとする。
 
 
主要な登場人物が、みんな悩んでいます。
思い通りにならない人生に、必死で抵抗しようとしています。
その姿に共感できるのは、ある程度の年齢を重ねた人間だけかもしれません。
大人な映画だなって感じました。

優しすぎるボーにイライラするかも。
ケリーとチャイルズに振り回され、自分の気持ちはどこにあるんだろうと心配してしまう…。
4人の中で、彼を中心に描かれています。
 
ケリーの悲しみもチャイルズのあがきも、観ようによっては我が儘に映るかもしれないけど
嫌な奴に描かれてないんですよね~。
夫のジェームスだって、妻を愛していないのかなと思っていると、
最後に泣き崩れするシーンで、そうでなかったんだ、
愛情表現が苦手な人だったんだと、愛おしくなるんです。
 
4人がみな幸せになれるわけではないのも、大人な映画だなと思わせます。
締めは、それまでの流れからするとちょっと甘いかもしれないけど、
そうであってほしいと思っていたので、個人的にハッピーエンドとします。
 

特典映像には別のエンディングも入っています。
こちらはこちらでありで、もしかしてそうなるかな。と思っていたエンディングです。

それにしても、人の記憶ってあやふや…。
このボーを演じたギャレット・ヘドランドって【トロン:レガシー】のサムだったのね。
全然気がつきませんでした(^^ゞ