ゴーストライター

イメージ 1 「チャイナタウン」「戦場のピアニスト」の名匠ロマン・ポランスキー監督が、ロバート・ハリスの同名ベストセラーを「トレインスポッティング」「ムーラン・ルージュ」のユアン・マクレガー主演で映画化したサスペンス・ミステリー。自叙伝を発表する元英国首相にゴーストライターとして雇われた主人公が、国家を揺るがす危険な秘密に迫ったばかりに、恐るべき陰謀に巻き込まれていくさまを、円熟のサスペンス演出でスリリングに描き出す。共演はピアース・ブロスナンキム・キャトラルオリヴィア・ウィリアムズ
 英国の元首相アダム・ラングの自叙伝執筆を依頼された一人のゴーストライター。政治に興味のない彼は気乗りしないままに、ラングが滞在するアメリ東海岸の孤島へと向かう。そこでラングへの取材をしながら、フェリーから転落死したという前任者の仕事を引き継ぎ、原稿を書き進めていく。しかし次第に、ラングの過去に対する疑問がわき上がってくる。そして、いつしか真相に迫ろうと深追いしてしまうゴーストライターだったが…。(allcinema)

 
2010年
原題:THE GHOST WRITER
上映時間 128分
製作国 フランス/ドイツ/イギリス
 
知りすぎた、男(ゴースト)――。
 
監督: ロマン・ポランスキー 
製作: ロマン・ポランスキー  ロベール・ベンムッサ  アラン・サルド 
製作総指揮: ヘニング・モルフェンター 
原作: ロバート・ハリス   『ゴーストライター』((講談社文庫刊)
脚本: ロバート・ハリス  ロマン・ポランスキー 
撮影: パヴェル・エデルマン 
プロダクションデザイン: アルブレヒト・コンラート 
衣装デザイン: ダイナ・コリン 
編集: エルヴェ・ド・ルーズ 
音楽: アレクサンドル・デスプラ 
出演: ユアン・マクレガー ゴースト             ピアース・ブロスナン アダム・ラング
     キム・キャトラル アメリア・ブライ         オリヴィア・ウィリアムズ ルース・ラング
     トム・ウィルキンソン ポール・エメット       ティモシー・ハットン シドニー・クロール
     ジョン・バーンサル リック・リカルデッリ      デヴィッド・リントール ストレンジャー
     ロバート・パフ リチャード・ライカールト      ジェームズ・ベルーシ ジョン・マドックス
     イーライ・ウォラック 老人
 
新しい作品なのに、古さを感じるのはなぜかな…?
全編を通して、終始その感覚に囚われたままとなります。
携帯電話とかパソコン、カーナビなんて出てこなければ、現代とは思えない色合い。

冒頭の波打ち際に横たわる人の姿。
多分死んでいるんだろうな、と思った瞬間から目が離せなくなりました。
 
英国元首相の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター
名前はなく、ゴーストとしか名乗りません。
影のはずだったのに、元首相の過去に疑問を持ち、
前任のゴーストが死んだ謎を辿り始めてから
影ではなくなってしまう。
 
自分の仕事からはみ出してしまったのは、
ゴーストとはいえ物書きとしての本質が疼いたせいか。
ただのゴーストに徹していれば…、
冒頭で自ら語ったように、政治には興味がない、と関わらなければ…。
事実が明らかになって誰も得はしないんだろうけどなあ。
 
事実を知ったゴーストの運命は…?

派手なアクションシーンがあるわけではないし、
ショッキングな出来事があるわけでもないのに、
興味を持ち続けていられました。
 
ゴーストが解く謎が面白いというより、
全編を通して漂う雰囲気が好きだった、という作品かな。