ダーク・シャドウ (2012)

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 「チャーリーとチョコレート工場」「アリス・イン・ワンダーランド」はじめ数々のヒット作を送り出してきたジョニー・デップティム・バートン監督のコンビが、200年ぶりに甦り、時代の変化について行けないヴァンパイアを主人公に描くダーク・ファンタジー・コメディ。原作は60年代後半に“ゴシック・ソープ・オペラ”と呼ばれ、アメリカで人気を博した同名TVシリーズ。共演はミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、エヴァ・グリーンジャッキー・アール・ヘイリークロエ・グレース・モレッツ
 200年前、コリンウッド荘園の領主として裕福な暮らしを謳歌していたプレイボーイの青年バーナバス・コリンズ。しかし、魔女のアンジェリークを失恋させるという大きな過ちを犯し、ヴァンパイアに変えられ、墓に生き埋めにされてしまう。そして1972年、彼は墓から解放され自由の身となる。しかし、2世紀の間にコリンウッド荘園は見る影もなく朽ち果て、すっかり落ちぶれてしまったコリンズ家の末裔たちは、互いに後ろ暗い秘密を抱えながら細々と生きていた。そんなコリンズ家の末路を目の当たりにしたバーナバスは、愛する一族を憂い、その再興のために力を尽くそうと立ち上がるのだったが…。<allcinema>

 
2012年
原題:DARK SHADOWS
上映時間 113分
製作国 アメリ
 
監督: ティム・バートン 
製作: リチャード・D・ザナック  グレアム・キング  ジョニー・デップ 
        クリスティ・デンブロウスキー デヴィッド・ケネディ 
製作総指揮: クリス・レベンゾン  ティム・ヘディントン  ブルース・バーマン 
原案: ジョン・オーガスト  セス・グレアム=スミス 
脚本: セス・グレアム=スミス 
オリジナル脚本: ダン・カーティス 
撮影: ブリュノ・デルボネル 
プロダクションデザイン: リック・ハインリクス 
衣装デザイン: コリーン・アトウッド 
編集: クリス・レベンゾン 
音楽: ダニー・エルフマン 
出演: ジョニー・デップ バーナバス・コリンズ        ミシェル・ファイファー エリザベス・コリンズ・スタッダード
         ヘレナ・ボナム=カーター ジュリア・ホフマ        エヴァ・グリーン アンジェリーク・ボーチャード
        ジャッキー・アール・ヘイリー ウィリー・ルーミス           ジョニー・リー・ミラー ロジャー・コリンズ
        クロエ・グレース・モレッツ キャロリン・スタッダード   
     ベラ・ヒースコート ビクトリア・ウィンター/ジョセッテ
         ガリー・マクグラス デイビッド・コリンズ              
         イヴァン・ケイ     スザンナ・カッペラーロ  クリストファー・リー  アリス・クーパー 
 
本国アメリカではあまり評判がよろしくなかったとか、
日本でも期待外れ、の声もあるようですけど…。
そうかな~~~。
結構ハマって観ちゃいましたけど(^^)
 
ゴシック・ホラーというのでしょうか。
バートン監督独特の色彩感で物語がスタート。
ジョニー演じるバーナバスが、なぜにヴァンパイアになったのかが語られます。
 
ふん、ふん、そうなのね。
バーナバスっていいとこのおぼっちゃまで、なお且つイケメンでもてたんだ。
そのバーナバスに惚れた召使のアンジェリークが、
身分違いと弄ばれちゃったもんだから、
腹を立てて、バーナバスとコリンズ一家に呪いをかけちゃったわけです。
まあね、確かに弄んじゃったバーナバスにも非がある。
 
というように、バーナバスは決して善人ではないのです。
ヴァンパイアになってからは、やっぱり血が欲しいから人殺しはするし、
催眠術で人間を操ったりするし…。
そう言うダークな部分を隠さないところは、バートン色ね、きっと。と納得。
 
そんなバーナバスと、呪いをかけた魔女のアンジェリーク
バーナバスの想い人ジョセッテの、いわゆる男女の愛憎劇がどろどろと描かれています。
それに加えて、アンジェリークのおかげで落ちぶれてしまったコリンズ一家の再生も加わって、
そちらは家族愛のお話。
 
アンジェリーク役のエヴァ・グリーンも、
現代のコリンズ家の当主を演じたミシェル・ファイファーも、
楽しんで演じてる?と思えるくらいのド迫力。
エヴァ・グリーンの妖艶さったらありませんよ!
ジョセッテを演じたベラ・ヒースコートの清楚さとの対比が見事でした。

ヘレナ・ボナム=カーター、クロエ・グレース・モレッツといった女性陣も良くって、
これは女優陣を楽しむ作品ともいえるでしょう(^^)
 
ジョニーはこういうキャラを演じたらピカイチなわけで、
変な髪形してても、血を垂らしていても、かっこいいんだけど、
…それはまあひいき目だとしても…
その役になり切る力って凄いと、いつもながらに感心してしまいます。
 
全体を通して、小ネタが盛り込まれているんだけど、
その面白さにピンとこないこともあるみたい。
ただ、大笑いすることもないから、笑いたい人には残念かも。
他には、バーナバスのしゃべり方が、古風な言い回しみたいなんだけど
それを字幕にすると伝わりにくいのかな、なんて思ったりします。
なので、次は吹き替えで観ようかと思ってます♪
 
現代に甦ったバーナバスが、もっと現代で失敗したり慌てたりするシーンは欲しかったかな。
ジョニーだったら、きっと面白おかしく演じてくれてたんじゃないかと期待。
 
突っ込みどころってどんな作品にもあるわけで、
それを楽しめたり無視できたりするのが相性だと思ってますから、
個人的にはこの作品は合格です。

最終的に、家族愛が結集して悪を滅ぼすんだけど、
それより何より、バーナバスとジョセッテの、200年に渡る純愛ドラマだわ、と思ったのでした(^^)