裏切りのサーカス (2011)

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 1979年に英国BBCでドラマ化されたジョン・ル・カレの傑作スパイ小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン監督で映画化したサスペンス・ドラマ。東西冷戦下の英国諜報部<サーカス>を舞台に、ソ連の二重スパイをあぶり出すべく繰り広げられる緊迫の頭脳戦とスパイの世界に身を置く男たちの過酷な生き様を、ゲイリー・オールドマンコリン・ファースジョン・ハートら英国が誇る実力派俳優陣の豪華競演とストイックな演出でスリリングかつ緊張感いっぱいに描き出す。
 英国のMI6とソ連KGBが熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。英国諜報部<サーカス>のリーダー、コントロールは、長年組織に潜んでいるソ連の二重スパイ“もぐら”の情報を掴むも独断で作戦を実行して失敗、責任をとってサーカスを去る。コントロールの右腕で彼とともに引退した老スパイ、スマイリー。ある日、英国政府のレイコン次官から“もぐら”を突き止めろという極秘の指令が下る。ターゲットとなるのは、コードネーム“ティンカー”、“テイラー”、“ソルジャー”、“プアマン”という4人の組織幹部。さっそく信頼を置くかつての部下ピーターらと組み、調査を開始するスマイリーだったが…。<allcinema>
 
2011年
原題:TINKER TAILOR SOLDIER SPY
上映時間 128分
製作国 イギリス/フランス/ドイツ
 
一度目、あなたを欺く。
二度目、真実が見える。
 
監督: トーマス・アルフレッドソン 
製作: ティム・ビーヴァン  エリック・フェルナー  ロビン・スロヴォ 
製作総指揮: ジョン・ル・カレ  ピーター・モーガン  ダグラス・アーバンスキー  デブラ・ヘイワード 
               ライザ・チェイシン  オリヴィエ・クールソン  ロン・ハルパーン 
原作: ジョン・ル・カレ  『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』
脚本: ブリジット・オコナー  ピーター・ストローハン 
撮影: ホイテ・ヴァン・ホイテマ 
プロダクションデザイン: マリア・ジャーコヴィク 
衣装デザイン: ジャクリーン・デュラン 
編集: ディノ・ヨンサーテル 
音楽: アルベルト・イグレシアス 
出演: ゲイリー・オールドマン ジョージ・スマイリー         コリン・ファース ビル・ヘイドン
        トム・ハーディ リッキー・ター                           トビー・ジョーンズ パーシー・アレリン
        マーク・ストロング ジム・プリドー                      ベネディクト・カンバーバッチ ピーター・ギラム
        キアラン・ハインズ ロイ・ブランド                      キャシー・バーク コニー・サックス
        デヴィッド・デンシック トビー・エスタヘイス          スティーヴン・グレアム ジェリー・ウェスタービー
       ジョン・ハート コントロール                              サイモン・マクバーニー オリヴァー・レイコン
       スヴェトラーナ・コドチェンコワ イリーナ                ジョン・ル・カレ 
 
 
かなり遅れて、福岡でも公開となりました。
TOHOシネマズでの公開だったので、今回はポイントで無料鑑賞(^^)
 
予習が必要とは聞いていたので、入場前に配られた小さなチラシで人物の相関図を確認。
登場人物は、名前とコードネームと両方で呼ばれるから、その辺りは気を配りながら…。

“もぐら”という、ソ連との二重スパイを探し出す話ですから、
確かに物語はかなり込み入ってます。
時間も行きつ戻りつし、場所もあちこち飛びますから、余計に複雑…(^^ゞ
 
内容としては、ミステリーですからネタばれ禁止ですよね~。
ただね、何となく怪しげな人は分かるかも…(^^ゞ
 
東西冷戦下のイギリスが舞台。
現代のように携帯電話やIT機器もなく、人の動きも心なしかスピード感がない。
そういう時代。
 
もちろんスパイ物としてのミステリーは奥が深い。
でも、それ以上にそこに存在する男たちの思いが深い。
仕事上の人間関係はもちろん、妻との関係や、
仕事でかかわった女性との関係など、
“情報機関”という特殊な環境であっても、人の思いは同じなんだと思います。
 
かなりの量の原作ということですから、
2時間を超える作品であっても、
やはり登場人物の描き方が薄くなるのは仕方ないでしょうか。
 
男同士の関わりを、もっと突っ込んで描いてほしかったというか、
そのせいで、複雑な人間模様を理解するのが大変だったのかもしれません。
…私の見方が甘いせいかもしれませんが…(^^ゞ
 
ただ、ゲーリー・オールドマンは素晴らしい。
彼の、いぶし銀のような演技を観るだけでも良いかも。
と思ってしまいます。
 
若手のトム・ハーディは、
【black&white】を鑑賞してなかったら、注目しなかったかも…。
良いポジションにいます。
 
コリン・ファースは私でも知ってる俳優さん。
ゲーリー・オールドマン扮する主人公の妻と怪しげな関係…?
というスパイらしからぬプレイボーイ風。
似合うんだよね~。
名前を知らなくても顔は分かるぞ!という俳優さんが、たくさん出てます。
それだけに、このMI6のメンバーをもっと深く知りたいと思いますね。
 
やっぱり原作読むか~。