ラブ&ドラッグ

イメージ 1 「ブロークバック・マウンテン」に続いての顔合わせとなるジェイク・ギレンホールアン・ハサウェイの共演で贈るハートフル・ヒューマン・ラブコメディ。90年代の医薬品業界の実態を赤裸々に綴りベストセラーとなった若手営業マンの手記『涙と笑いの奮闘記 全米セールスNo.1に輝いた“バイアグラ”セールスマン』を基に、お調子者の大手製薬会社セールスマンと若くしてパーキンソン病を患う架空のヒロインのほろ苦い恋の行方を綴る。監督は「ラスト サムライ」「ブラッド・ダイヤモンド」のエドワード・ズウィック
 イケメン・プレイボーイのジェイミーは、世界最大の製薬会社ファイザーのセールスマンに働き口を見つける。持ち前の話術で病院相手に奮闘するが、強力なライバル商品の前になかなか成績を上げられずにいた。そんなある日、病院で若年性パーキンソン病に苦しむ美女マギーと出会い急接近。ところが、次第に本気になっていくジェイミーとは対照的に、マギーは病気のことを理由に深い付き合いになることを避けてしまう。そんな中、ジェイミーは夢の新薬“バイアグラ”の販売権をどうにか手に入れると、瞬く間に成績を伸ばしていくのだが…。<allcinema>
 
2010年
原題:LOVE AND OTHER DRUGS   LOVE & OTHER DRUGS
上映時間 113分
製作国 アメリ
 
愚かな僕と 勝ち気な彼女の○●○
 
監督: エドワード・ズウィック 
製作: スコット・ステューバー  エドワード・ズウィック  マーシャル・ハースコヴィッツ 
        チャールズ・ランドルフ  ピートル・ヤン・ブルッヘ 
製作総指揮: アーノン・ミルチャン  マーガレット・ライリー 
原作: ジェイミー・レイディ 
脚本: チャールズ・ランドルフ  エドワード・ズウィック  マーシャル・ハースコヴィッツ 
撮影: スティーヴン・ファイアーバーグ 
プロダクションデザイン: パティ・ポデスタ 
衣装デザイン: デボラ・L・スコット 
編集: スティーヴン・ローゼンブラム 
音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード 
音楽監修: ランドール・ポスター 
出演: ジェイク・ギレンホール ジェイミー・ランドール                  アン・ハサウェイ マギー・マードック
       オリヴァー・プラット ブルース                                 ハンク・アザリア スタン・ナイト
       ジョシュ・ギャッド ジョッシュ・ランドール                     ガブリエル・マクト トレイ・ハニガン
       ジュディ・グリア シンディ                                     ジョージ・シーガル ジェームズ・ランドール
       ジル・クレイバーグ ナンシー・ランドール                       ケイト・ジェニングス・グラント 
       キャサリン・ウィニック             キンバリー・スコット            ピーター・フリードマン 
       ニッキー・デローチ                 ナタリー・ゴールド              マイケル・ベンジャミン・ワシントン 
       スコット・コーエン 
 
 
お調子者のジェイミーは、医学部中退のフリーター。
弟の世話で、かの有名なファイザー製薬のセールスマンになり、
その手腕で少しずつ売り上げを伸ばしていきます。

そこでパーキンソン病の患者マギーと知り合い、セックスだけの関係を楽しんでいる。
 
そんな中で、ファイバー製薬はバイアグラを発売。
ジェイミーは更に上昇気流に乗っていくわけです。
…実名って凄いですよね~。
 
そこら辺まではラブコメの範囲なんだけど、
マギーの病気が少しずつ悪化し始めてから雰囲気が変わります。
 
パーキンソン病って詳しくは知らないんですが、筋力が低下するみたいで
指先の震えとか歩行困難とか…。
マギーも少しずつその症状が悪化し、薬の入ったボトルが開けられないとか、
コップや瓶を持てないとか、そういうシーンが増えてきます。
 
決定的だったのは、同じ病気の奥さんを持つ男性の言葉。
「今すぐ荷物をまとめて、健康な女性を探すことだ。
 妻を愛している、でも二度とはごめんだ」
 
ジェイミーとマギーは、自然と恋人関係へ進んで行きます。
セックスだけの時とは違って、そこに感情…愛情が生まれると
相手を思いやる気持ちが生まれる。
そうすると、マギーはなぜ自分が愛されるのか分からなくなってしまうのです。
憐れみなのか?とさえ思うわけです。
 
マギーは自分を卑下することでジェイミーの怒りを買おうとしたり、
ジェイミーもそんなマギーにどう接していいか分からなくなったり、
愛し方も愛され方も知らないふたりが痛々しくなります。
 
ジェイミーは、実は頭も良くて情が深い。
マギーはそんなジェイミーの本来の姿を見抜き、ジェイミーから離れようとします。
愛してると実感した時、それがジェイミーにとって重荷になると知るわけです。
 
ジェイミーの心の変化が、多少弱かったかな。
戸惑いながらも、真剣にマギーと向き合いたいという気持ちは、
ラストにならないと掴めない。
マギーが言うみたいに、
もしかしたら自分を正当化するためにマギーを繋ぎとめたかったのか…。
なんて思うくらい。
 
 
そして訪れる結末。
ビデオのシーンからラスト。
よかったな~。
病気という事実はあるものの、ふたりの未来が希望に満ちていると描かれています。

何が幸せなのか。
本当に大切なこと
は、愛する人がそばにいること。
支えてくれる人が必要なんじゃなくて、支えたい人がいることが幸せ。
あ~、ほんとにうらやましいふたりに涙が…。
なんとうらやましい結末でしょう。
愛情に飢えてますから、特に…(^^ゞ
 
ブコメどころか、純愛物で終わった作品でした。