ナイチンゲールの沈黙 (上・下)

イメージ 1小児科医療の未来を問うメディカル・エンターテインメント
 
第4回『このミス』大賞受賞作、300万部を突破した大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の続編が登場。
大人気、田口・白鳥コンビの活躍再び!
今度の舞台は小児科病棟。病棟一の歌唱力を持つ看護師・浜田小夜の担当患者は、眼の癌―網膜芽腫の子供たち。眼球摘出をせざるをえない彼らに心を痛めた小夜は、患児のメンタルケアを不定愁訴外来担当の田口に依頼し、小児愚痴外来が始まった。
 
ナイチンゲールの沈黙(上) 文庫版著者:海堂 尊
 
 
 
 
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ふたりの歌姫が小児科病棟に起こした優しい奇跡
 
手術前で精神的に不安定な子供たちのメンタルサポートを、不定愁訴外来担当の田口が行なうことになった。
時同じくして、小児科病棟の問題児・瑞人の父親が殺され、警察庁から出向中の加納警視正が病院内で捜査を開始する。緊急入院してきた伝説の歌姫と、厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔も加わり、物語は事件解決に向け動き出す。
読者を魅了する、海堂尊のメディカル・エンターテインメント。
 
 
 
ナイチンゲールの沈黙(下) 文庫版著者:海堂 尊
 
 
チーム・バチスタの栄光】シリーズ第二弾。
 
《上巻》
今回は小児病棟が舞台。
入院しているアツシと瑞人は、網膜の悪性腫瘍で手術が必要。
そこの看護師小夜は、歌が上手いことで有名なんだけど、
それが今回のキーポイント。
小児科の入院患者の話が進んで行って、厚生省のお役人、白鳥は登場しません。
ようやく殺人事件が起こって、肝硬変で緊急入院にしたシンガーと
そのアレンジャーがどう絡んで行くのか…。
前作より現実味が薄い感じはするけど、読みやすくてサクサク進みます。
 
《下巻》
今回は感性の方面に行っちゃったので、リアリティには欠けるかもしれないけど、
音楽が映像を見せるというのはとても面白かった。
たぶん、音楽に関わってない人には現実味がなかったり、
ファンタジーに見えるかもな~。
だけど、やっぱり個人的には好きな分野です(^^)
田口先生や白鳥より、今回は小児病棟の入院患者や看護師が中心だし、
ミステリーとしてのトリックはそれほど重要ではないです。
田口先生の雰囲気も違ったか気がしたし、
前作からするとかなり異質な仕上がりに感じたかな。
 
今回登場の人物が、その後に関わる人も多いとか。
【ジェネラルルージュの凱旋】は、同時進行の話らしいので、
続けて読むしかないかな♪