本の話

マチネの終わりに

天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人…

『スマホを落としただけなのに』

【スマホを落としただけなのに】 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) 《作品紹介》 第15回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉作品は、 二転三転する恐怖のサイバーサスペンスです! 麻美の彼氏の富田がスマホを落としたことが、すべての始まりだっ…

 アルゴ

ベン・アフレック主演・監督映画化! 大使館人質事件勃発! 街に隠れた大使館員六人を救出するため、CIA偽装工作チームが決行した、映画界を巻き込んだ作戦とは? CIA史上、最もありえない救出作戦 作戦チーフが明かす小説より大胆な《真実》 1979年11月、イ…

クレアモントホテル

日々笑う。恋する。こんな老後を過ごしたい!ロンドンの古い街角にあるクレアモントホテルには、人生の終着点を迎える老人たちが多く滞在する。孤独や老いと戦いながらも、ユーモアを忘れない彼らの日常、温かな交流をウィットに富んだ視線で描く。 クレアモ…

脳男

未知なるヒーロー誕生。乱歩賞受賞作 連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。 逮捕後、新たな爆弾の在処(ありか)を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。 そ…

 海街diary

小学館flowersコミック吉田秋生著/ 海街diary1 蝉時雨のやむ頃 海街diary2 真昼の月 海の見える街、古都・鎌倉を舞台に清新なタッチで描く、家族の喪失と再生のものがたり。 吉田秋生が新境地に挑む、畢生(ひっせい)の感動シリーズ 現在5巻まで刊…

プラチナデータ

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA捜査システム。その開発者が殺害された。神楽龍平はシステムを使って犯人を突き止めようとするが、コンピュータが示したのは何と彼の名前だった。革命的システムの裏に隠された陰謀とは? 鍵を握るのは謎のプログラム…

2012年に読んだ本のあれこれ

溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された! 警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト」が意味するものは? クセ者揃いの刑事…

ナイチンゲールの沈黙 (上・下)

小児科医療の未来を問うメディカル・エンターテインメント 第4回『このミス』大賞受賞作、300万部を突破した大ベストセラー『チーム・バチスタの栄光』の続編が登場。 大人気、田口・白鳥コンビの活躍再び! 今度の舞台は小児科病棟。病棟一の歌唱力を持つ看…

夜のピクニック

あの一夜に起きた出来事は、紛れもない奇蹟だった、 とあたしは思う。 http://www.shinchosha.co.jp/common/images/_.gif 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな…

おやすみラフマニノフ

秋の演奏会を控え、第一ヴァイオリンの主席奏者である音大生の晶は初音とともに、プロへの切符をつかむために練習に励む。しかし完全密室で保管される、時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが盗まれた。彼らの身にも不可解な事件が次々と起こり……。ラフマ…

チーム・バチスタの栄光

東城大学医学部附属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。 医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り…

幸せになりたい

幸せになりたい 文庫版 ■出版社: 祥伝社 ■著者名: 乃南アサ おぞましい7つの愛の物語… 「結婚しても、愛してくれる?」 <今夜、桐江は恋人だった。が、明日からは愛人になる> 家庭的な真純と性に奔放な桐江――大手商社に勤める敏腕社員の依田は2人の女性と…

 告白

告白 文庫版 著者:湊かなえ 出版社:双葉文庫 「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「…

 さよならドビュッシー

さよならドビュッシー 文庫版 著者:中山七里 宝島社文庫 ドビュッシー「月の光」の美しい旋律が 少女の人生を突き動かす、音楽ミステリー 「最後にどんでん返しがあってね、面白かったです。思わず引き込まれて買っちゃいましたからね、クラシックのCDを」…

 ツーリスト 上・下

ツーリスト 上 沈みゆく帝国のスパイ The Tourist ハヤカワミステリー オレン・スタインハウアー(著) 村上 博基(訳) ジョージ・クルーニー映画化決定! 不確かな新世界秩序の下で策動する諜報機関員の活躍と苦悩を描く、新世紀スパイ・スリラー。 「ツ…

 食堂かたつむり

同棲していた恋人にすべてを持ち去られ、恋と同時にあまりに多くのものを失った衝撃から、 倫子はさらに声をも失う。 山あいのふるさとに戻った倫子は、小さな食堂を始める。 それは、一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂だった。 …

 終末のフール

小惑星が衝突して地球は滅びる、と発表されて5年がたった。3年後にくる“終末”を前に、パニックが過ぎたあとの奇妙な静けさの中でそれぞれの人生の過去と未来に向き合う人々を描く連作短編集。頑固な父親、優柔不断な夫、一人ぼっちになった娘……他者とぶつ…

 さまよう刃

正義とは何か。 犯罪被害者の叫びを聞け。 遺族による復讐を描いた社会派サスペンス。 長峰の一人娘・絵摩の死体が荒川から発見された。花火大会の帰りに、未成年の少年グループによって蹂躙された末の遺棄だった。謎の密告電話によって犯人を知った長峰は、…

赤い指

どこの家でも起こりうること。だけどそれは我が家じゃないと思っていた。 平凡な家庭で起こった、2日間の悲劇 人は事件の裏側にある別のものを隠し、苦しんでいる。加賀恭一郎は、その苦しみから救済し、人の心を解きほぐす。 「刑事の仕事は、真相を解明す…

向日葵の咲かない夏

読み逃がすな! 新たな神話が、ここにある。 最注目作家が描く、もう一つの夏休み。 夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽…

 朗読者

15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」──ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密と…

[本]伊集院大介の冒険

東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親戚がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。霊能者を装った伊集院大介が乗り込んだ翌日、雪で孤立したペンションに謎の殺人事件が!山科警部を相手に、ご存じ名探偵・…

 魔王 伊坂幸太郎

魔王とは何者なのか?魔王はどこにいるのか? 世の中の流れに立ち向かおうとした兄弟の物語。 会社員の安藤は弟の潤也と2人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、1人の男に近づいていっ…

 ナインスゲート

スペインの稀覯本狩猟家コルソは、ある富豪に中世に出版された奇書『九つの扉』の真贋鑑定を依頼されるがその矢先、友人が出版社オーナーから購入した『三銃士』第42章の肉筆原稿の調査も頼まれる。その後、オーナーは自殺し、コルソも何者かに襲われる。…

名探偵の掟

名探偵の掟/東野圭吾 完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推…

連休六日目は雨

ボーン・レガシー(上・中・下) ロバート・ランダム原案 ★上巻: ジェイソン・ボーンは、デイヴィット・ウェブと名乗り、アメリカ・ジョージタウンの大学教授として暮らしていた。だがボーンの平穏はつかの間、暗殺者のカンに命を狙われることになる。カン…

Four Past MidnightⅠ ランゴリアーズ

真夜中のジャンボ機 眠りから覚めた者たちを驚愕が襲う。たった11人を残し、他の乗客がみな消えているのだ。しかも眼下にあるはずの街まで…想像を絶する危機と戦う男女を描く表題作。盗作の疑惑に追いつめられる作家の物語「秘密の窓、秘密の庭」。中篇集と…

久しぶりの読書は【新宿鮫】

昨年は、ホントに活字から遠ざかってしまいましたので、 今年は読書をしようと目標を立てました。 まずは、積んだままの【新宿鮫】 大沢在昌氏の1990年に刊行されたハードボイルド?というジャンルなのかな。 主人公は、新宿署の刑事・鮫島。 警官殺害事…

東京奇譚集

村上春樹/著 どうしてこんなことが起こるのだろう。都市の隙間のあやしく底知れぬ世界へと導く5つの物語。 肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却……。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。孤独な…